はぴの本棚

2003年からの読書日記

サブリエル―冥界の扉 (古王国記)作者: ガースニクス,Garth Nix,原田勝出版社/メーカー: 主婦の友社発売日: 2002/10/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (17件) を見る

(131)
黒っぽい表紙がとても重厚な感じ。かなり分厚いので読み応えがありました。
私が想像していたよりもダークなファンタジーでしたが、とても面白くて惹き込まれました。

主人公はアンセルスティエールのワイヴァリー学園で学ぶ18歳の少女サブリエル。
彼女は壁を隔てた古王国で生まれましたが、5歳の時から父親と離れて寮生活をしています。
古王国は魔術が存在する世界で、死霊が徘徊し、冥界への扉が常に開かれていると言われています。
父親は古王国の魔術師アブホーセンで死霊に永久の死を与える役目を担っていました。
サブリエルが卒業を間近に控えたある日、使いから父親の剣と7つのベルが届けられます。
父親に何か危険なことがあったと悟ったサブリエルは古王国に旅立つことになりますが・・・

ヤングアダルト向けのダークファンタジーだからか、とにかく暗くて重い感じがしました。
おどろおどろしい描写や流血の戦いなどがけっこう出てきます。
私はむごい感じは苦手なので最初はちょっと引き気味でしたが、読むうちにどんどんハマっていきました。

主人公のサブリエルが古王国で次々と困難に襲われ、悩みながらも敵と立ち向かう姿、父親を思う気持ちなど、健気さを応援したくなりました。
猫のモゲット、タッチストーンなど魅力ある登場人物も多く面白さが増しました。

あと2作期待しています。

                                                                                                                                                              • -

北原杏子 > トントンさんも読まれたんですね、私も早く読みたいです〜かなり期待できそうですね。 (2004/07/26 22:42)
ときわ姫 > ラストのあたりでたくさんの人が死にますよね。死を覚悟しながら行動する人たちのことは、なんともいえず感動しました。あとのシリーズで、この人たちの記念碑が建てられてました。名前をたどって見ていくところで、このときの事を思い出しました。 (2004/07/27 10:21)
トントン > 北原杏子さん、分厚い本でダークなファンタジーの世界だけどとても面白いです。ぜひ読んでくださいね♪
ときわ姫さん、たくさんの人が死ぬのははっきりいって苦手なんですがこの本は苦手を通り越した面白さがありました。「ライラエル」を読み始めたのでどう展開していくのかがますます楽しみです。 (2004/07/27 17:43)