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2003年からの読書日記

ライラエル―氷の迷宮 (古王国記)作者: ガース・ニクス,原田勝出版社/メーカー: 主婦の友社発売日: 2003/09/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (15件) を見る

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続けて2巻目です。
1巻目は序章という感じだったので星3つにしましたが、これは星4つ(気持ちは4.5くらい)の面白さでした。
ますますページ数が増え、物語も一気に盛り上がります。

時代は『サブリエル』の死闘から14年経った古王国。
サブリエルは現在アブホーセンとして活躍し、タッチストーンとの間には二人の子どもを授かっています。
しばらく平和な日々が続いていましたが、各地で死霊が現れ裏で強大な力の気配が!

主人公はクレアの娘ライラエル、サブリエルとタッチストーンの息子サメス王子。
二人の心の葛藤と成長が中心になって語られていました。

ライラエルはクレア族でありながら「先視の力」(未来を透視する力)がなかなか授からない事に苦悩しています。

サメス王子は次期アブホーセンとして期待されていますが、冥界に恐れを抱き「死霊の書」や「7つのハンドベル」からできるだけ離れようとしています。

願わくば重い役割から逃れたいと思っている王子がかなり情けないけれど、重圧に耐えられない気持ちは分かるかも。
でも、ライラエルとサメス王子を比べると女性のライラエルの方がたくましい気がします。
二人とも苦労してるけれど、サメスは王子だからか考えも甘いところがあるように思いました。

ライラエルの作った謎めいた「不評の犬」、恐ろしいヘッジというネクロマンサー、サメス王子の友人ニックなど新たな登場人物も加わり、ますます目が離せなくなってきました。

最後にある秘密が明らかになり、ライラエルとサメスの意外なつながりが分かります。
次巻で物語が新たに動き出す予感が・・・

かなりいいところで終わってるので、最終巻の『アブホーセン』が早く読みたくてたまらなくなってきました。

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ときわ姫 > やっぱりあんな所で終わってしまって、次の「アブホーセン」が早く読みたいですよね。期待していいですよ。 (2004/07/29 18:08)
トントン > 今日図書館で新着のところにあったのを発見しました!続けて読むことができてラッキーです♪ (2004/07/30 20:40)
たばぞう > トントンさんも読まれ始めたのですね〜。「アブホーセン」のラスト、深閑としました・・・。 (2004/07/31 22:45)
トントン > 読み終わりました!重みのある3部作でしたね。しばらく余韻が残りそうです。 (2004/08/01 09:37)