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2003年からの読書日記

空色勾玉(そらいろまがたま) (〈勾玉〉三部作第一巻)作者: 荻原規子出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 1996/07/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 225回この商品を含むブログ (104件) を見る

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荻原さん、初読ですがもっと早く出会っていたかった!
読み始めるとどんどん惹き込まれて古代の世界にどっぷりつかっていた気がします。
昔の日本ってこんな感じだったのかも。
神話の世界をうまく取り入れていてとっても楽しめました。
もし子どもの頃読んでいたらどう感じたのかな?

主人公は村娘の狭也。
十五の時、自分が闇(くら)の氏族の巫女姫だと知らされます。
大蛇の剣を鎮めることのできる「水の乙女」だというのです。
しかし、狭也は闇と敵対する輝(かぐ)の宮に憧れていました。
闇からのがれたいと救いを求めて月代王(つきしろのおおきみ)の采女になりますが、ある時、輝の末子の稚羽矢と出会い運命が動きだしていきます・・・

輝と闇、光と影、生と死。
輝は死ぬことのない一族、闇は死ぬがまた生まれてくる一族として対立する存在になっています。
争いは何代にも渡り繰り返され、狭也も稚羽矢も巻き込まれていきます。

輝の不老不死にも憧れるけれど、生きながらえている苦しみもある。
死ぬのは辛いけれど、また新たなものに生まれ変わることができる闇もある。
読んでいて色々考えさせられることが多かったです。

ファンタジー好きな方で読んでいない方にはぜひおすすめします。
3部作なのであと2作も楽しみになりました!






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ときわ姫 > トントンさん、これが気に入ったならあと2作もきっと気に入ると思います。ぜひ読んで下さい。ちなみに私は3部作の中では、『白鳥異伝』が一番好きです。 (2004/04/18 13:04)
まゆ > 気に入られたようですね。私も「勾玉三部作」大好きなのでうれしい! ときわ姫さんおすすめの「白鳥異伝」はほんとによいですよ。ぜひ! (2004/04/18 17:07)
北原杏子 > これもまた懐かしいですね! 荻原さんの本ではいっとうこれが好きです。3部作の中では私も「白鳥異伝」が好きですね。一番分厚いし…ということで楽しんでくださいませ♪ (2004/04/18 23:05)
すもも > 『白鳥異伝』の次に『空色勾玉』を読みました。読む順番は逆でしたが、児童文学に興味を持つきっかけになった本です。日本にもこんな素敵なファンタジーがあったのだと、感動したことを覚えています。 (2004/04/19 10:26)
トントン > みなさん、レスありがとうございます。このシリーズの人気すごいんですね♪「白鳥異伝」はかなり3冊の中でもかなり分厚くて読むのに気合が入りそうですが、みなさんが特におすすめされているので期待しています。「西の善き魔女」のシリーズも図書館で見かけたのですがこちらも読んでみたいと思いました。 (2004/04/19 21:55)
たばぞう > 日本が舞台で、私も好きです。「白鳥異伝」も読みたいのですが、色々他にも眼が向いていて。今年中に読みたいけれど。 (2004/04/19 22:17)
あしか > この勾玉が小作品に思えるほど「白鳥異伝」ものすご〜くよかったですよ。読んでしばらくは頭がすっかり古代になっちゃったんです。 (2004/04/19 22:35)
トントン > たばぞうさんは「空色勾玉」だけ読んだんですね〜色々他の本に目が向くの分かりますよ。今年中に読めるといいですよね。
あしかさん、これが小作品に思えるほどなんですか・・・「白鳥異伝」もしかしたら星5つじゃ足りないかも! (2004/04/20 20:07)