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2003年からの読書日記

黒と茶の幻想 (Mephisto club)作者: 恩田陸出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/12/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (69件) を見る

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かなり分厚くて最初からびびっていましたが、意外とすらすらと読むことができました。
『三月は深き紅の淵を』でこの本のあらすじが少し触れられていたり、『麦の海に沈む果実』でのキャラクター憂理が登場したりと微妙にリンクしていてとても興味深く読めました。

主人公は学生時代からの仲間だった男女4人。
Y島へ旅行することが実現します。
旅のテーマは「非日常」「過去」「美しい謎」で、1章ごとにそれぞれの登場人物が語る形で進んでいきます。

旅をするうちに利枝子、彰彦、蒔生、節子一人ひとりの謎、秘密、心情が出てきてすごく惹きこまれました。
私は節子の章が一番印象に残った気がします。
図書館の期限があり急いで読んだのでまたじっくり読み直してみたいです。

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まゆ > 「三月」「麦海」とつながっていますが、こっちは「大人」の物語ですね。節子のたくましさが好きでした。でも、私は利枝子に似てるかも。Y島、行ってみたくなりました。 (2004/04/21 19:50)
トントン > まゆさん、Y島いいですね!一生に一度は訪ねてみたいです。そういえば私も利枝子に似てるところがある気がします。でも節子や彰彦にも共感がもてました。蒔生の気持ちが一番理解しにくかったです。 (2004/04/23 22:09)