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2003年からの読書日記

麦の海に沈む果実 (講談社文庫)作者: 恩田陸,笠井潔出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/01/16メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 180回この商品を含むブログ (231件) を見る

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『三月は深き紅の淵を』を読んだ時に皆さんからすすめられて、記憶が薄れないうちに読むことができました。
微妙にリンクしているとはいえ全く別物としても楽しめるお話でした。
各章ごとの絵も素敵でわくわくしながら読めました。

>これは、私が古い革のトランクを取り戻すまでの物語である。
という冒頭からすっかりはまってしまった感じです。

主人公は水野理瀬という少女。
彼女は2月最後の日に全寮制の学園に転入してきましたが、そこは3月以外の転入生は破滅をもたらすと言われていて・・・

この学園が外部との接触をほとんど持たない閉じられた空間でこんな学園、現実ではありえないだろうなと思ったけれど面白かった!
登場人物も皆魅力的でした。
主人公の理瀬をはじめ、校長、黎二、聖、憂理など個性的でぞれぞれの人物で別の物語が作れそうに思えました。

理瀬が来てから学園では様々な不思議な事件が起こり、そして理瀬自身の秘密が最後に明らかになります。
最後は予想もしなかった結末でびっくりしました。
評価は分かれるだろうけれど面白かったです。

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あさこ > 私もこのお話(というか、シリーズ全部)が大好きです!いいですよね〜こういう雰囲気、たまりません。実は、このラストには納得いかないのですが(笑)それでも大好きです。 (2004/03/30 00:36)
まゆ > このゴシックロマンの世界、いいですね。大好きです。お気に入りは黎二ですが、聖も好きです。続編の「黄昏の百合の骨」は、その後の理瀬の話です。 (2004/03/30 00:59)
トントン > あさこさん、私もラストの理瀬の変化には「う〜ん・・・」と思ってしまいました。でも好きでした♪あと「黒と茶の幻想」が残ってるので楽しみです。
まゆさん、この雰囲気本当に素敵だなと思ってしまいました。私も黎二好きです!ヨハンや麗子も気になりましたね。続編もぜひ読んでみたくなりました! (2004/03/30 19:28)