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2003年からの読書日記

シルエット作者: 島本理生出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/10/30メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (33件) を見る

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高校生でこんな小説が書けるなんて・・・
何かの賞の候補になったのだけは覚えていたんだけれど、あまり期待しないで読んだらすごく良くて衝撃的でした。

「シルエット」「植物たちの呼吸」「ヨル」が収められています。
私は「シルエット」が気に入りました。

あとがきの中で著者が書きたかったのは、
>ずっと一人だけで守ってきた心の中に初めて他人という存在が深く関わってくるときの感覚や気持ち
とありました。

自分にとって大切な人・大好きな人と深く関わることはうれしいことばかりじゃなくて辛い事もある。
所詮自分とは違う他人。それでもつながっていたい、誰かを強く必要としたい
という気持ちはあるなと思いました。

とにかく文章が大人っぽい。それに痛くて、切ない。
透明感がある文章を書く人が好みなので私はとてもはまりました。
これからが楽しみな作家になりそうです。期待も込めて星5つ!

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あさこ > 大人っぽいですよね〜!これを読んだときは衝撃をうけましたっ。こんな風に恋愛を描けるってスゴイですよねぇ。 (2003/09/05 22:16)
トントン > 本当にすごいなあと思いながら読みました。島本さんの恋愛経験が豊富なのか想像力が素晴らしいのか・・・これからも注目していきたいです。 (2003/09/06 19:22)