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2003年からの読書日記

対話篇作者: 金城一紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/01/31メディア: 単行本 クリック: 28回この商品を含むブログ (93件) を見る

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金城さんの本は『GO』しか読んだことがなかったんですが、ずっと興味を持っていました。
これは『GO』とはガラッと雰囲気が違う話だけれどとてもよかったです。
こんな話も書けるとは・・・追いかけていきたい作家の一人になりました。

「恋愛小説」「永遠の円環」「花」の短編が収められています。
どれも命をテーマにした話でした。
でも重い話でも暗くなり過ぎずに希望を残して終わるものばかりだったので読後感もさわやかでよかったです。

私はけっこう涙もろいのでうるうるすることが多いですが、特に最後の「花」は途中から涙をこらえつつ読みました。
日頃死について考えることなく生活しているので、こういう話を読むと「自分の人生、後悔しないで生きたい」と思ってしまいます。

>本当に愛する人ができたら、絶対にその人の手を離しては駄目だ。離したとたんに、その人は誰よりも遠くへ行ってしまう。

この言葉がすごく印象に残りました。


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あさこ > 「花」いいですよね〜。「恋愛小説」も好きでした。どれも死を扱っているのに、暗すぎないところがいいですよね。金城さんは本当にいいです!! (2003/07/19 17:10)
トントン > 「恋愛小説」もいいですよね。彼女が死んでしまう時のセリフにうるうるきてしまいました!
(2003/07/19 17:15)
れんれん > 今「FLY DADDY FLY」を読んでいるのですが、その帯に「対話編」映画化決定とありました。金城さん、私もトントンさんに続いて追いかけていきたいです。 (2003/07/21 04:18)
トントン > 「対話篇」映画化ですか・・・知らなかったです。観てみたい気がします。出演者も気になりますね。 (2003/07/22 13:27)