はぴの本棚

2003年からの読書日記

火花作者: 又吉直樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/03/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (160件) を見る

笑いとは何か、人間とは何かを描ききったデビュー小説。
第153回芥川賞受賞。

売れない芸人徳永は、熱海の花火大会で、師として仰ぐべき先輩神谷に電撃的に出会った。
そのお笑い哲学に心酔して行動を共にしながら議論を続けるのだが、やがて二人は別の道を歩んでいくことになる。
運命は二人をどこへ連れていくのか。

お笑い芸人の又吉さんの小説&芥川賞受賞作と聞いて気になっていました。
なかなか手に取る機会がなかったけれど、『夜を乗り越える』をきっかけに読めてよかったです。


芸人の先輩と後輩の絆ってこんな感じなのかな?
人を笑わせるってなかなか厳しくて難しい・・・
お笑い芸人の世界を垣間見ることができた読書でした。


神谷がなんとも危うい感じで目が離せず最後はびっくり!

お笑いに限らず、神谷みたいに突き詰めていくとかなり苦しそう。
でも、ここまで熱中して打ち込めるものに出会えたのは幸せなのかもしれないと感じました。
徳永と神谷の関係がだんだん変わっていくのが興味深かったです。

面白かったので又吉さんの次回作も読んでみたいと思いました。