はぴの本棚

2003年からの読書日記

昨夜のカレー、明日のパン作者: 木皿泉出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2013/04/19メディア: 単行本この商品を含むブログ (56件) を見る

悲しいのに、幸せな気持ちにもなれるのだ――。
7年前、25歳で死んだ一樹。
遺された嫁のテツコと一緒に暮らし続ける一樹の父・ギフとの何気ない日常に鏤められたコトバが心をうつ連作長篇。

木皿泉作品。
夫婦脚本家と知ってから興味がわき、いつか読みたいと思っていました。
以前テレビ番組「SWITCHインタビュー達人達」で佐藤健くんとの対談を見てからますます気になり・・・やっと読めました。

とてもよかったです!
テツコとギフの絶妙な距離感がいい。
スーッと読めるけれど、けっこう深刻なことがさらりと描かれていてドキッとしたり、うるうるしたり。
独特の雰囲気でなんともいえない魅力がありました。


二人で話し合って小説を作るのって難しい部分もあるだろうけれど、一人では思いつかないアイディアがたくさん出てくるでしょうね。


木皿泉さん、これからも追いかけていきたいと思いました。