はぴの本棚

2003年からの読書日記

ソーネチカ (新潮クレスト・ブックス)作者: リュドミラウリツカヤ,沼野恭子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/12/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 24回この商品を含むブログ (54件) を見る

本の虫で容貌のぱっとしないソーネチカは、一九三〇年代にフランスから帰国した反体制的な芸術家ロベルトと結婚し、当局の監視の下で流刑地を移動しながら、貧しくも幸せな生活を送る。
一人娘が連れてきた美少女ヤーシャがあらわれるまでは。
最愛の夫の秘密を知って彼女は……。
温かい感情が湧きあがるロシアの中篇小説。

去年読んだ著者の『子供時代』がとてもよかったので、前から気になっていた本書をやっと手に取ることができました。

私も読書が大好きなので本の虫のソーネチカには共感。
貧しくてもたくましく暮らす幸せな日々が続くのかと思ったら・・・ヤーシャの登場でどうなるかとドキドキしましたが、絶望しそうな状況を受け入れるソーネチカは強い!
しなやかでたくましい女性だと思いました。

読書から離れていた時期もあったけれど、最後はまた本が支えてくれたんですね。
読書っていいな、ずっと続けていきたい趣味だと改めて思いました。