はぴの本棚

2003年からの読書日記

杏のふむふむ (ちくま文庫)作者: 杏出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2015/01/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (13件) を見る

ラブラドールのハリーと過ごした小学校時代、歴女の第一歩を踏み出した中学時代、単身海外にモデル修業に行った頃、そして、女優として活動を始めたとき…。
NHK連続テレビ小説のヒロインを演じ国民的な女優となった杏が、それまでの人生を、人との出会いをテーマに振り返って描いたエッセイ集。
そのとき感じたことを次につなげて明日に向かう姿は、感動必至。

杏さんのエッセイ。
テレビをあまり見ないので女優としての姿をチェックしていないのが残念ですが、歴史好きで読書家だと聞いていたので楽しみに読みました。


期待以上!・・・偉そうでごめんなさい(笑)
エッセイストでもいけるんじゃないかと思えるほど読みやすく上手な文章でした。
かわいくてホッとするイラストも素敵。
杏さんのお人柄が自然とにじみ出ているように思える本でした。

涙が出てしまったのは「ようこそ、ママ友地獄へ」「出会えなかった出会い」

どのエッセイもよかったけれど「陶芸とマタギの旅」「文楽と暖簾」「フィレンツェ・ラビリンス」が特に印象的でした。


すっかり杏さんの文章のファンになってしまいました。
これからも素敵な出会いを重ねてますます活躍されるはず。
女優業、モデルなどで忙しいでしょうけど、エッセイも出し続けてほしいです。
テレビなどで動いている姿も今後はぜひチェックしたいと思います。


紹介されている中で読みたくなった本を挙げておきます。

『文・堺雅人堺雅人
信長の棺加藤廣
『前世への冒険』森下典子