はぴの本棚

2003年からの読書日記

ようこそ、絵本館へ作者: あさのあつこ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2011/03/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る

あさのあつこさんによる熱い絵本ガイド。
絵本が大好き!という思いが自然と伝わって来る文章でとてもよかったです。


第一章 プレゼントしたい絵本
第二章 大好きな絵本作家
第三章 ひとりの時間にひらく絵本


未読の絵本もけっこうあったのですが、全部チェックしてみたいくらい興味を惹かれました。
索引リストをコピーさせてもらったのでこれからゆっくり味わいたいと思います。


斎藤隆介さんの絵本は子どもの頃怖い印象があったんですが、あさのさんが大好きな絵本作家ということで改めて手に取りたくなりました。
大人になった私がどう感じるのか楽しみです。


特に印象に残ったのは『フレデリックレオ・レオニ作の紹介で書かれていた文章。


>だけど人間には(野ねずみたちも)、物語が必要なのです。身体の栄養にはならず、エネルギーにもならない物語が確かに、必要なのです。
 ここではない、どこかに心を放ち、遠くへと眼差しを向ける。手を伸ばし、まだ見ぬ世界に触れようとする。ああ、生きていたいと心底、思う。そん な思いや心のために、物語は不可欠の存在なのです。


人間には物語が必要・・・本当にそう思うし、物語に救われたことがこれまでに何度もあります。
これからもきっとあるはず。


あさのさんもこういう気持ちで物語を書き続けているのかなと感じました。
絵本はもちろんあさのさんの作品もたくさん読みたくなりました。
これまで気になりつつあまり読めていなかったので。



>絵本って、思い出の貯金箱になるのでしょうか。


これまで娘達と絵本を楽しんだ思い出は私の宝物です。
現在、長女は小学校3年生で次女は5歳。
長女は一人読みが中心になり読み聞かせる機会がぐっと減ってしまったけれど、親子で絵本を楽しんだ記憶が残っていたらうれしいなと思います。