はぴの本棚

2003年からの読書日記

特別授業3.11 君たちはどう生きるか (14歳の世渡り術)作者: あさのあつこ,池澤夏樹,鎌田浩毅,最相葉月,斎藤環,橘木俊詔,田中優,橋爪大三郎,鷲田清一出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/03/03メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (2件) を見る

(582)
14歳の世渡り術シリーズ、初めて読みました。


3.11で何が問われ、何を学ぶべきか。
今とこれからの生き方を考えるために-。


国語 「表現する力をつけてほしい」 あさのあつこ
歴史 「きみは世界史の中にいる」 池澤夏樹 
倫理 「支えあうことの意味」 鷲田清一
地理 「日本とはどんな場所か? 今後どうなるのか?」 鎌田浩毅
政治 「いまこそ政治の本当の意味がわかる」 橋爪大三郎 
理科 「科学は私の中にある」 最相葉月  
経済 「経済成長より大切なこと」 橘木俊詔
保健 「いま、こころのケアとは?」 斎藤環
課外授業 「『祈り』の先にあるもの」 田中優


東日本大震災の1年後に出版された本です。
様々な人が教科ごとに3.11のこと、これからについて語っていました。
これからのの私達がどう生きていけばいいのか考えさせられる内容になっています。
10代から20代の若者達に向けて書かれていますが、大人もぜひ読んでほしい内容だと思いました。


あさのあつこさんの表現する力をつけてほしいというお話にはとても共感しました。
思考し続けること、想像力をつけること、読むこと、書くことで自分の根っこを作る。
やっぱり国語は基本になる部分で大事なことだと思いました。


他のどの授業もよかったです。
政治、経済、倫理など、これまであまり関心を持ってこなかった分野が印象に残りました。


東日本大震災から既に1年半以上が経ちました。
直接の被害には遭わなかった私ですが、日本は大きく変わっていっているような気がします。
もちろん自分の生き方や気持ちも。


東日本大震災の直後から、全世界から激励のメッセージが届けられたけれど、その中で一番多かったのは「私たちはあなたとともにある」というものだったそう。


被災地のことをこれからも忘れないでいること、日々精一杯生きること。
そして、自分にできる小さな支援を続けていくことが今の私にできることかなと思います。