はぴの本棚

2003年からの読書日記

好奇心ガール、いま97歳作者: 笹本恒子出版社/メーカー: 小学館発売日: 2011/09/29メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 50回この商品を含むブログ (11件) を見る

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笹本恒子さんのことを知り、興味を持ち読んでみました。
まず表紙の写真が若々しい!
とても97歳(出版当時)には見えません。

将来は絵描き、小説家、新聞記者になりたかったそうですが、その3つを合わせたようなフォトジャーナリストになっているというのがいいなと思いました。


日本初の女性報道写真家になったものの色々な事情で中断していた写真界の仕事に71歳で復帰、現在も活躍している
・・・と聞くと順風満帆な印象ですが、読んでいくとたくさんの苦労を重ねてきたことが分かりました。


笹本さんが撮影した写真がいくつか載っていますが、皆さんとても自然体で素敵な表情をされているのが印象的でした。
「写真は時代の証言者」「写真は真実を写すもの」という言葉は本当にそうだなと感じました。



>学べるときに学んでおきなさい、習えるときに習っておきなさい。
〜身につけたものはきっとのちのち何かに役立ちます。それが直接的ではなく、間接的であっても。


>苦労は顔に出さない方が賢いですね。
 悲壮な顔をしていても、母親以外は誰も抱きしめてはくれません。だから、影で泣いても明るくしていたほうがいい。
〜人も運も明るいところに集まるのではないでしょうか。そんな気がします。


学びや仕事に年齢は関係ないということ、心が年をとらなければ大丈夫という言葉は元気をもらえました。

辛い時こそ明るい気持ちで生活すること。
これはなかなか難しいけれど、心がけたいです。


『きらめいて生きる明治の女性たち 笹本恒子写真集』と『昭和を彩る人びと 私の宝石箱(アルバム)の中から100人』はぜひ見てみたいと思いました。