はぴの本棚

2003年からの読書日記

50歳を超えても30代に見える生き方 「人生100年計画」の行程表 (講談社+α新書)作者: 南雲吉則出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/10/21メディア: 新書購入: 13人 クリック: 206回この商品を含むブログ (34件) を見る

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話題になっている本書、母経由で借りました。
医師の著者、表紙以外にもいくつか写真が載っているんですが・・・若い!
確かに56歳には見えません。
見た目だけでなく体の中も若く体の各部分の年齢を調べてみると、血管年齢26歳、骨年齢28歳、脳年齢38歳だったそうです。

著者のおすすめする生活習慣は・・・

早寝早起き(睡眠ゴールデンタイムの活用)
完全栄養の摂取と一汁一菜で腹六分目の食事
薄着をして身体を内面から温める
朝一杯の濃いめのゴボウ茶
たくさん歩いて電車では座らない
スキンシップや感謝の気持ちを大事にする


これが全部できればいいんでしょうね。
著者が男性なのもあり、読んでいて女性はまた違うかなと思う部分もありましたが、一番大事なのは食事の内容と生活習慣というのは納得。
現代人のかかる病気のほとんどが管にまつわる病気でその原因は不摂生の結果というのはなるほどと思いました。


お金をかけず、日常生活の延長上でできると帯にありましたが、それがなかなかできないのが人間(笑)
著者のように変身するにはかなりストイックでないと難しいと感じました。
私ができそうなのは早寝早起きと食事(腹六分は無理なので腹七分くらいを目指す)、あと家族のスキンシップと感謝の気持ちを大切に過ごすことかな。


面白いなと思ったのは「二乗の仮説」の話でした。
これは数学者の故森毅先生が唱えたそうなんですが、一の二乗(1歳)、二の二乗(4歳)、三の二乗(9歳)・・・というように個々の数字が人生の重要な節目と不思議なくらい重なってくるとのこと。
男性は40代、女性は30代がリスク年齢というのは世間一般でもよく言われていることだけど、この仮説からもそれが当てはまるので気をつけたいと思いました。
自分がちょうど二乗の節目の年齢ぴったりだったので今読めてよかったです。


花粉症の時にはマスクをしないで口呼吸(!)とか、スポーツをすると健康になれないとか、冷え症の人こそ身体を冷やすとか、一般的に言われていることと全く逆なことを書いているのは新鮮でした。

「肌は洗うとうるおわなくなる」というのは本書を読む前にちょうど実感したばかり。
洗い過ぎで乾燥していたと気づいて早速改善。
すっかり調子もよくなりました。

作り方が紹介されていた著者一押しのゴボウ茶に興味津々。
少し手間がかかりますが体にはよさそう。
できる範囲でやってみたいと思います。

東日本大震災後に書かれたというあとがきが印象に残っています。
現代に生きる私達も「生命遺伝子」を受け継いだ、危機を乗り越える力を持った人類の子孫・・・力をもらえた言葉です。