少年になり、本を買うのだ 桜庭一樹読書日記 (創元ライブラリ)作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2009/08/30メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 17回この商品を含むブログ (36件) を見る
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しばらくはパソコンが使えなかった時期に読んだものをUPしていきます。
4月18日読了。
ずっと読みたかった桜庭一樹さんの読書日記。
カレー好き、ファンタジー小説が苦手(意外!)な著者が執筆やインタビュー、取材などの合間を縫ってたくさんの本を読んでいるのに驚きました。
そして読んでいる作品の幅も広い。
でもただの読書好きで終わっていないのはさすがプロの作家ですね。
ひとたび原稿に集中すれば・・・特に『私の男』が生まれるまでの日々には圧倒されました。
>人は、古い本がなくては生きられない。新しいものだけでは息ができない。
>ほんとにやばい本は、さいしょの一行でわかる、と思う。
>わたしは普段、本や映画を選ぶときに、人が薦めるものをなるべく入れるようにしている。自分の選択だけだとどうしてもかたよって、その場所がせばまっていってしまう。せばまり続けるとちいさくなって完結して、そうなったら、死ぬ。
>この世に傑作は存在するが、知らずにその書棚の前をなんども、なんども、なんども、フンフン鼻歌を歌いながら通り過ぎてしまうのだ。
>本を買いすぎて、正直、財布がいつもデンジャーですが、本を買ってもらって日々の糧を得ているのだから、本に還元するのは、当たり前じゃ。
読書好きなら皆共感するのでは?と感じる文章がたくさんありました。
前から気になっていてますます読みたくなった作品、新たにチェックしたものなどメモしておきます。
『郵便配達は二度ベルを鳴らす』
『複合汚染』
『赤目四十八瀧心中未遂』
『七姫幻想』
『文盲―アゴタ・クリストフ自伝』
『夢の通ひ路』
『新編 物いう小箱』
『ケッヘル』
『愚行録』
『愛についてのデッサン』
『天使の運命』
『柘榴のスープ』
『小さな本の数奇な運命』
『ブラバン』
『黒いハンカチ』
『ユルスナールの靴』
『風の裏側』
『オリンポスの果実』