はぴの本棚

2003年からの読書日記

小児科へ行く前に―子どもの症状の見分け方作者: ジョンガーウッド,アマンダベネット,山田真,John Garwood,Bennett Amanda,青木玲出版社/メーカー: ジャパンマシニスト社発売日: 2000/05/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 28回この商品を含むブログ (16件) を見る

(517)
子どもの病気についてとても分かりやすく書かれています。
外国の家庭医学書の翻訳本は日本と違う例も多く参考にならないことも多いけれど、これはとてもためになりました。
母親であるアマンダ・ベネットさんとジョン・ガーウッド医師の共著というのも素敵です。
日本語監修者の山田真さんが書かれている最初の「読者のみなさんへ」のところもよかった。

>電話診療のベテランであるジョン先生がその経験を駆使して、お母さん、お父さんたちに役立つように書いた本ですから、病院に行く前に今の子どもの症状について知識を得たいと思ったとき、とても有用なのです。

値段は2415円(税込)とちょっと高額ですが、内容に見合う金額だと思います。


はじめに
PART1 熱
PART2 便秘
PART3 せき
PART4 泣く、痛がる
PART5 下痢
PART6 耳
PART7 目
PART8 はれ、こぶ、打ち身
PART9 鼻
PART10 皮膚
PART11 尿
PART12 嘔吐
目次には出ていない症状や病名


PART3のせきの章はこんな感じ。
(六カ月未満の赤ちゃん〜チェックリストは各PART共通)

冬のせき
呼吸の木
呼吸の木のてっぺん・・・・・・副鼻空
呼吸の木の幹・・・・・・のど
呼吸の木の根っこ・・・・・・肺
その他のせきの原因
夏のせき
六カ月未満の赤ちゃん
治療
先生を起こしてもいい?
保育園や幼稚園に行っても大丈夫?
ジョン先生に聞きます
チェックリスト


ちょうど風邪をひいている娘達の症状に関連してPART3のせきとPART9の鼻だけ読みましたが、とても安心できました。



日本とは違いアメリカは電話診療が日常で、まずかかりつけのお医者さんに電話して判断を仰ぐスタイルなのだそう。
そのうえで、緊急に診察の必要があれば指示されるんですが、不安から病院へ駆け込むこともないだろうからいいなと思いました。


まだ利用したことはないけれど、私の住んでいる地域でも小児救急電話相談(毎日19時〜翌朝8時)がありました。
看護師や保健師が,お子さんの急な病気などの相談に電話で応じてくださるそう。
アメリカと違って日常使いではないけれど、知っているだけでも心強いなと思いました。