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2003年からの読書日記

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(507)(508)
シリーズ第2部。
登場人物が多いのは相変わらずですが、1巻で目にした名前も多くすんなり物語に入れました。
ミカエルはやっぱりもて過ぎ(笑)面白かったです。


上巻からあらすじ紹介をします。

背中にドラゴンのタトゥーを入れた女性調査員リスベットにたたきのめされた彼女の後見人ビュルマン弁護士は、復讐を誓っていた。
ビュルマンはリスベットの過去を徹底的に洗い、彼女を心の底から憎む人物を探し出した。
彼はその人物と連絡を取り、リスベットを拉致する計画が動き始める。
その頃、月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルらは、重大な決断をしていた。
ジャーナリストのダグとその恋人ミアが進める人身売買と強制売春の調査をもとに、特集号を刊行し、書籍を出版することを決定したのだ。
ダグの調査では、背後にザラという謎の人物がいるようだった。
旅行先から帰ってきたリスベットもダグの調査を知り、独自にザラを追い始めた。だがその矢先、彼女の拉致を図る者たちの襲撃を受けた!



今回はミカエルよりリスベットに焦点が当たり物語が進行していきます。


長期の旅行から戻って新居で平穏な暮らしを楽しもうとしていた矢先、落ち着く間もなく追われる身となるのはかわいそうでした。


双子の妹がいたこと、金髪の巨人、謎の人物ザラ、ずっと分からなかった最悪の出来事の真相も判明・・・上巻はスロースタートという感じでしたが、下巻で一気に加速、緊迫感のある展開に夢中になりました。


中学校を中退、暴力的な傾向があり、責任能力なしとみなされ後見人もついているといった事実だけ見るとつい偏見を持ってしまいがち。
彼女の別の一面を知っているミカエルやドラガン・アルマンスキー、ホルゲル・パルムグレン、新たに登場したボクサーのパオロ・ロベルトなどの存在に救われた気がしました。


>ふつうの人たちが悲しみに沈むとき、報道ジャーナリストは俄然力を増す。


ものすごい使命感なんでしょうね。
ジャーナリストって大変な職業だと思いました。


残すは第3部!
後ろ髪ひかれるラストだったので先が気になります。
リスベットのその後、事件の決着がどうなるのかまだまだ目が離せそうにありません。