はぴの本棚

2003年からの読書日記

1Q84 BOOK 1作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/05/29メディア: 単行本購入: 45人 クリック: 1,408回この商品を含むブログ (1247件) を見る

すごく話題になっている作品と言うことで気になっていました。
図書館で借りようと思ったのですが100人以上の予約が・・・
でも思いがけず母の読書友達から借りることができラッキーでした♪
持つべきものは読書好きの母!



村上春樹さんの小説はこれまで『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』を読んだくらいですが、なんとなく合わなくて敬遠気味。
今回は三度目の正直になるかしら?期待半分、不安半分で読み始めました。


青豆(苗字です)と天吾が交代で語っていくというスタイルがいいですね。
章ごとにその都度頭を切り替えないといけないけれど、それに慣れればとても楽しめました。


私がなんとなく苦手意識があった理由・・・今回読んでいて一つ分かりました。
数学的発想がないからかも(笑)
私とは逆で村上さんはきっと数学が得意だったに違いない!



さて主人公の二人について。
まずスポーツ・クラブで働いている青豆ですが、裏の顔との落差がかなり激しい。
その理由は読み進めていくうちに明らかになってくるのですが、それにしても驚いてしまいました。


一方天吾は予備校の数学講師をしながら小説を書いている男性。
ふかえりという少女が書いた「空気さなぎ」という小説に出合ったことで運命が大きく変わり始めます。


小説家の資質について語られた文章や文壇批判などは村上さんの意見も微妙に入ってるような気がして面白かったです。



青豆と天吾には何も接点がないと思って読み進めていましたが、過去に出会っていたことが明らかになります。


親について知らない家を訪ね歩いた子ども時代の体験が二人にとって深い心の傷を残したこと。
自分の存在感をできるだけ消そうと心がけたこと、異性との付き合い方・・・育ってきた環境はもちろん違うんですが、二人はとても似ている気がします。



>「一人でもいいから、心から誰かを愛することができれば、人生には救いがある。たとえその人と一緒になることができなくても」


青豆と天吾の再会は果たしてあるんでしょうか?

そして謎の宗教団体『さきがけ』、リトル・ピープル、老婦人、二つの月・・・これらが今後どう物語に絡んでくるのか興味津々です。
BOOK2ではどう物語が動いていくのかとても楽しみにしています。