はぴの本棚

2003年からの読書日記

yom yom (ヨムヨム) 2009年 03月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/02/27メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (26件) を見る

特集は「食べたい、読みたい、おいしい話」
 
食べるのも作るのも好きな私ですが、美味しいものが出てくる小説やエッセイってやっぱりいいなと改めて思いました。


なかなか挑戦できない宮尾登美子さんの小説、これを機にぜひ読んでみたいと思います。
<綾子もの>と称されたりする自伝的小説(『櫂』『春燈』『朱夏』『仁淀川』)には食べ物や料理の描写がしばしば出てくるそう。
食いしん坊だとおっしゃる宮尾さんにもなんだか親近感が湧きました。


東海林さだおさんと平松洋子さんのエッセイや椎名誠さんの写真紀行「辺境の食卓」は読み応えがあったし、酒井順子さんの「東京・各国料理で世界一周」を読むと日本の食事情がいかに恵まれているかが思い知らされました。


この人たちの好物(壇ふみ、澁澤龍子、向田和子、井上荒野)はどれも美味しそう。
井上荒野さんの思い出の味のだご汁は作ってみたい・・・というか食べたい(笑)


ほしよりこさんのイラスト紀行「山とそば」はゆるい感じがなんとも魅力的でした。
鉛筆画のようなイラストは目が慣れるまで少し時間がかかりましたが、とても味があって好きになりました。
きょうの猫村さん』も読んでみたくなりました。




特集以外で印象に残った小説は万城目学「悟浄出立」。
万城目さんの作品はyom yom以外ではまだ読んだことがないのですが、手に取ってみたくなりました。

梨木香歩「家守綺譚  茶の木」、栗田有起「旅するザリガニ」もよかったです。

重松清さん、阿川佐和子さん、金原ひとみさん、恩田陸さんの作品も楽しめました。