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2003年からの読書日記

病気にならない免疫生活のすすめ (中経の文庫)作者: 安保徹出版社/メーカー: 中経出版発売日: 2007/09/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (6件) を見る

母に薦められて読みました。
著者は新潟大学大学院医歯学総合研究所教授で数々の重要な発見をし、国際的な場で発表した論文は200以上、免疫学の著書も多数書かれているそうです。

肩書きを読むと難しい本なのかと思ってしまいますが、内容は分かりやすくさらっと読めました。

著者が全体を通して述べていることは「病気の原因はすべて免疫力が下がること」であり、免疫力を低下させるような生き方を変えることが大事ということでしょうか。

でも、生き方というのはその人の癖や思いが絡んでいることだったりするので、それを変えることって実際なかなか難しい・・・

「自分がどういうタイプかを知っておけば、それに応じた生活を心掛けて、自分の強いところを生かし、弱いところを補うことができます。」

体調が悪い時は弱い部分に症状が出るのは実感しているので、自分の体の弱い部分、性格(思い方、癖)ををよく知ること、体の声をよく聞くことで病気を予防できるというのは納得でした。


がんについても第2章で詳しく書かれていて勉強になりました。
3人に一人ががんで亡くなると言われている現代の日本。

がんになる原因はストレスであり、それが自分の弱いところに出てくるそう。

がんの種類別、なりやすい人、なりにくい人 も参考になりました。


第3章 健康の基本は「体を温めること」から は自分が経験したことも多かったのでスッと受け入れることができました。

去年次女を助産院で出産した私ですが、夏出産でもたしかに体を温めなさいと何度も言われて心がけていました。
冷房はなるべく使わない、くるぶしまでの靴下、検診後毎回する足湯、冷たいものを極力食べたり飲んだりしないことなど・・・
これは免疫力UPのための方法だったんですね。

「高気圧ラインは短命を招く」「男性は怒りに女性は冷えに気をつける」というのもなるほどと思いました。


第4章 病気を遠ざける暮らし方

12の項目が書かれてありましたが、気になったものをピックアップ。


・風邪やインフルエンザにかかって免疫を鍛えよう

毎年風邪が流行りだすと、そそくさと流行っている中心に行ってうつしてもらおうとしている著者。

>毎年流行っている風邪やインフルエンザはひいておいたほうが免疫力が高まって、体には良いのです。

著者はさすがにつわものといった感じで真似できません(笑)
最近新型インフルエンザの流行で大変なことになっていますが、普通のインフルエンザや風邪なら過度に心配しすぎるのは考えものかもしれないと思いました。



・パソコンは1日4時間、早い時間に済ませる

ついパソコンを使ってしまいますが、時間にメリハリをつけたりなるべく目を休ませることなど心がけたいです。


バリアフリーや空調をやめて、不便な環境に身を置いてみる

もちろんどうしても必要な方もいるわけですが、体を甘やかさないということですね。



第5章 薬をやめれば健康になれる!?

薬は病気を治すものとつい思ってしまいがちですが、それは怖いことだと改めて感じました。
薬を全く使わないというのは難しいけれど、安易に薬に頼らないことが大切なんですね。

使うな、危険!薬の種類別・解説 も参考になりました。



第6章 安保徹流 食べ方、暮らし方の極意

印象に残ったのは、自分に刺激を与えるという項目で著者が月に2〜3回体に悪いことをするそう。
(思いっきり夜更かしをする、たらふく食べる、大酒を飲むなどといったこと)

刺激に対して体がすばやく適応できるようにするためだそうですが、なんだか面白い。



第7章 危機に立たされている子供を救え!

体温調節ができない、キレる理由とは?、遊べる空間づくりをするなど子育てにおいて参考になる点がたくさんありました。