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2003年からの読書日記

詩人(うたびと)たちの旅―デイルマーク王国史〈1〉 (創元推理文庫)作者: ダイアナ・ウィン・ジョーンズ,田村美佐子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2004/09メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (18件) を見る

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今年最初の日記は久々にジョーンズさんの本にしました。
年末からはしばらく図書館で借りていないので、前から古本で揃えていたこのシリーズがやっと読めます♪

デイルマール王国史(4冊中)の1冊目。
馬車で旅をしながら生計を立てている吟遊詩人のクレネン一家。
ある時少年キアランを馬車に乗せてから運命が大きく動き始めます。
父を殺され、兄ダグナーは囚われてしまい、そして母も・・・
残された姉弟ブリッドとモリルは無事キアランを北の地まで送り届けることができるのか?
モリルが父から託された楽器大クィダーに秘められた力とは?

とても面白かったです!
でも、これまで読んだジョーンズ作品とはずいぶん違う印象を持ちました。
初期の作品ということがきっと関係しているんでしょう。
あちこち枝分かれした一見関係のないようなエピソードが、最終的につじつまが合って一気に収束するジェットコースターっぽい感じもけっこう好きなんですが、(あとがきで沢村凛さんは「スパイダーマンの投網」と表現してました)今回の骨太で直球勝負な物語も魅力たっぷりで、読んでいてグイグイ惹きつけられました。

登場人物が完璧じゃないところも面白いし(特に母がすごかった!)人じゃないけれど、ロバのオロブもいい味を出してました。

最終的に皆を危険から救ったモリルですが、また旅に出るようで・・・続巻もすごく楽しみです。

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北原杏子 > トントンさんも仲間入りですね〜♪ これから、楽しんで読んでくださいね。最後まで読むと、この壮大な物語の全体像が見えてきますよ。お楽しみに。 (2007/01/13 14:47)
ときわ姫 > これはシリーズの中でも特に直球勝負の感じで、面白かったです。あのお母さん、結婚生活をどう思っていたのか、一言もそれについて語らないのが怖い感じ。魔法で恋を成就させることはしてはいけませんね。 (2007/01/13 15:11)
トントン > 北原杏子さん、こんにちは♪はいっ、仲間入りできてうれしいです♪2巻を読み始めましたが登場人物が全然違っててちょっと驚きました。最後まで読むと全体像が分かるんですね。楽しみに読みたいと思います。
>ときわ姫さん、こんにちは。直球勝負のジョーンズさんもなかなかいいですね!続巻も楽しみです。そしてお母さん、何も語らないのが怖いですよね><それだけじっと耐えていたのかもしれませんが・・・ときわ姫さんのおっしゃるとおり、魔法で恋を成就させるのはダメってことですね^^; (2007/01/15 14:39)