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2003年からの読書日記

黄泉からの旅人作者: レイブラッドベリ,Ray Bradbury,日暮雅通出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/11メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る

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続けてハードボイルド三部作の第2作目。
原作では1作目が出版されてからこれが出るのに5年、ちなみに完結編はそれからさらに12年後の出版だそう。

途中まで1作目と関連があまりないのかと思っていたけれど、年月が経っているだけで主人公は同じ人物だったのでした。
気づくのがあまりに遅かった私(笑)
たしかに肩書きが違っていたし、物語の舞台も映画制作会社に変わっていたんですが・・・

この巻は映画制作会社と隣り合う墓場とが舞台だったため、不気味さとホラー風味が増していたように思いました。
そしてあの怪物の描写にはやっぱりゾッとしてしまいました。

途中からは前作でおなじみのクラムリーやヘンリー、コンスタンスなどが登場するのですが、前巻とは違ってコンスタンスがやや影を帯びている感じなのが気になりました。
読んでいるうちにそれには大きな理由があったと分かるのですが、彼女のその後がますます気になりました。

過去の映画や、人物、小説などに関する記述も多くてちょっと混乱。
知識のない私にはほんの一部しか分からず、もったいない気がしました。
実在の映画人をモデルにした人物が何人か登場するとあとがきにあったのですが、それも全く分からないので本当に残念。
詳しかったらもっともっと楽しめるんでしょうね。
オペラ座の怪人」からヒントを得た部分もあるらしいこの作品。
映画はあまりにも有名だけどちゃんと見たことがないので、これを機にじっくり見てみたくなりました。

残すはあと1冊『さよならコンスタンス』とても気になるタイトルです。
この2作目はかなり長かったけれど(429P)最終巻は薄めなのでじっくり読みたいと思います。

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青子 > トントンさん、いいな、いいな。2作目も読まれたのですね。3作目にも、往年のハリウッド女優の名前が何人も出てくるのですが、私もよく知らなくてすっ飛ばして読みました。(^_^;) アメリカの人なら、こんなところも楽しめるんでしょうね。
オペラ座の怪人」からヒントなんですか? 楽しみです♪ (2006/12/17 00:48)
トントン > 青子さん、こんにちは♪さきほど3作目をUPしました。往年のハリウッド女優、私も分からないまま読んじゃって少し残念。色々な知識があれば楽しめるんでしょうね。
2巻のあとがきに「オペラ座の怪人」を彷彿とさせる部分があるというようなことが書いてあったんですよ。私はちゃんとこの映画を観てないのでなんともいえないんですが(汗)青子さんもぜひ楽しんでくださいね。 (2006/12/19 15:29)