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2003年からの読書日記

カスピアン王子のつのぶえ―ナルニア国ものがたり〈2〉 (岩波少年文庫)作者: C.S.ルイス,ポーリン・ベインズ,C.S. Lewis,瀬田貞二出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/06/16メディア: ペーパーバック クリック: 9回この商品を含むブログ (77件) を見る

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ナルニア国シリーズの2巻目です。
夏休みが終わり寄宿舎へ帰る途中でナルニアに戻ってきたきょうだい4人。
彼らを呼んだのは以前スーザン女王がなくした角笛でした。

ナルニアでは『ライオンと魔女』の頃からだいぶ時代が下っていて、今ではテルマール人のミラースが治めていました。
ものいうけもの達やフォーン、木や水の精などは姿を消し(隠れて)以前とは全然違って荒廃してしまったナルニア国。
4人は殺されかけていたカスピアン王子と力を合わせ、元ナルニアを取り戻す戦いが始まります。

アナグマの松露とり、小人のニカブリク、トランプキン、勇敢なねずみの戦士リーピチープ、ふくらグマなど、魅力的な新たな登場人(動)物が多く登場し楽しめました。

ライオンと魔女」ではちょっとへそ曲がりの感じだったエドマンドも今回はルーシィの一番の味方になっているのもよかったです。

年長のピーターとスーザンは次からはナルニアに戻らないというのはなんだか少し寂しい気がしますが、それがきっと大人になるということなんでしょうね。
おとぎの国や魔法の国に行けるのはやっぱり子どもの特権なのかなと思いました。

駅からナルニアに行く場面はなんとなくハリーポッターを連想してしまいました。

アスランはやっぱりキリストの雰囲気があるのかな?
皆がひれ伏したり、信じるものには見える神のような存在になっている感じがしました。
あまり深読みせずに楽しみたいのですがなかなか難しいです。

あとがきによると、ねずみのリーピチープや小人のトランプキンはまた登場するそうで楽しみです。
続巻も少しずつ読んでいきたいと思います。

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北原杏子 > ねずみのリーピチープ大好きでした!小さな勇士って感じで。主人公たちもいいけど、こういうちょっとした脇役の動物たちがけっこう味あっていいですね。ナルニアの住人たち… 人間たちだけじゃなくって、こういう小さき者たちが活躍するところが好きだったりします。 (2006/06/25 01:01)
ケイ > こんにちは〜リーピチープは、人気者ですよね☆でも強い!騎士なんですけど。動物たちが楽しくて、杏子さんも言われるとおり、こういう登場人物が人気の秘密だなと思います。移動する場面も面白いですよね。 (2006/06/25 15:37)
ぱせり > ナルニア国、「ライオンと魔女」以外ほとんどおぼえていないのです。ただ、すごく印象に残っているのが一番最後に駅でエドマンドが「しまった、ナルニアに(新しい)懐中電灯わすれてきちゃった」と叫ぶ場面で…物欲たっぷりのわたしは「もったいない、もったいない、あの懐中電灯、どうなるのだ、次にナルニアに行くときは何十年後だか何百年後だかわからないぞ」と思っていたからかもしれません。 (2006/06/25 20:37)
トントン > 北原杏子さん、リーピチープいいですよね!脇役の動物達、個性豊かでいい味出しているなあと思いました。つい前足をしゃぶってしまうふくらグマも好きでした♪
>小さき者たちが活躍するところが好きだったりします。
本当にそうですよね!動物たちのこれからの活躍も楽しみです。
>ケイさん、こんにちは♪リーピチープ、小さくても勇気にあふれていて素敵ですよね。人気なのも納得です。この巻で気になる動物たちがまた増えて先が楽しみになりました。移動の場面もいつの間にかナルニアって感じでいいなと思います。
>ぱせりさん、私もこのシリーズ途中までは読んだんですけど、ほとんど忘れてました。再読で「こんな場面あった、あった!」と思い出すくらいの感じなんですよ。ぱせりさんの「もったいない、もったいない〜」の気持ち、なんだか分かります^^次、ナルニアに行った時にスーザンの角笛のようにまた戻ってくるといいんだけど・・・気になるところです。 (2006/06/26 13:46)