はぴの本棚

2003年からの読書日記

霊ナァンテコワクナイヨー作者: 美輪明宏出版社/メーカー: PARCO出版発売日: 2004/04/10メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 42回この商品を含むブログ (46件) を見る

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母から借りました。
美輪さんの本を読むといつも背筋が伸びるような気がします。

霊と聞くとただなんとなく怖い思いを抱いていましたが、美輪さんによると霊と人間は、ただ肉体があるか無いかの違いだけであり、霊が怖いということは、<人間が怖い>ということなのです。
と述べているのが印象に残りました。
良い霊も悪い霊も人間が死んでなるんだから、言われてみればたしかにそうかもしれません。

今の私にはまだ死後の世界は想像もつかないことだけれど、死は生きていれば必ずやってくる未来・・・
人間の一生より死んでからの方が長いというのも、実際ピンと来ないけれど、そうだなと思いました。
だからこそ先祖を大切に、日々の自分の生き方を大切にするというのもスッと心に入ってきました。

興味深かったのはそろそろ自分にも近づいている厄年の項目。
厄年には実際何かあるけれど、それは命と引き換えのことだというのもなるほどと思いました。
物をなくしたり、怪我をしたり、できれば何もない方がいいけれど、命と引き換えだと考えると助かった〜と思うのかもしれません。

厄年の過ごし方も、ただじっとやり過ごして何もしないのではなく、内に向かう年と考えて自分が充実することに専念し、次の盛運に向けて貯蔵しておく期間にするというのも納得でした。

自殺についての話も興味深かったです。
>「悲しく苦しい思い」が、死ぬと同時にそのままストップモーションになるのです。
ですから、死ねば楽になるどころか、死んだら死んだ際の苦しい悲しい思いが未来永劫続くのです。
その気持ちは一分、一秒の休憩時間もなくずっと苦しく悲しいまま〜
なんて聞くとものすごく壮絶なことだと思います。

生きている時は、どんなに辛い苦しいことがあっても、一分一秒の休憩時間もないほどではないので、(それでも辛いことには変わりないとは思いますが)どれほどのものかと怖くなりました。

あと生活について。
以前読んだ美輪さんの著書でも読んだ記憶がありますが、<生活>ということは生きることを活かすということで、毎日のすべての心の持ち方を反省し、三十分に一回ぐらいは自分の心を確認して哲学し、そして心を高めてゆく。
美輪さんはこれを生活するということと言っています。

食事したり、仕事して、寝て起きて・・・はただ生きているだけとはけっこう厳しいなあと思ってしまいました。

三十分ごとは難しいけれどせめて一日に一度くらいは、自分の心と向き合う時間を持ちたいなと思いました。

あと心に残った部分を少し抜粋しておきます。
>本当の信仰とか宗教とは、あらゆる宗派を超えて、人間が皆、和になって手をつなぐ事なのです。

>運をつける四つの項目
一、素直な<善い>心を持つこと
二、自分の家代々の神仏および先祖供養をすること
三、姓名判断による改名
四、気学・方位学を活用すること