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2003年からの読書日記

ドミノ (文芸シリーズ)作者: 恩田陸出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2001/07/27メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (48件) を見る

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登場人物28人という多さで、偶然の出会いからそれぞれどう話にからんでくるかと思っていたけれど、さすが恩田さん。
どんどん後半に向けて事件が進むにつれて、人物が絡み合いかかわってくるのがすごかったです。
まさにドミノ!一人ひとりがきちんと描き分けられているのもさすがでした。

東京駅を舞台に様々な人間が交錯するのが面白かったです。
私も東京駅で実際に迷った経験があるので、イメージが浮かびやすかったのかも。
人物の紹介とそれぞれのコメントを何度も見返しながら読みました。
最後も続きがあるような感じでまた新たに書いて欲しいと思いました。

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青子 > トントンさん、ほんとに楽しい物語でしたね。私もジッポライターの行方が気になりま〜す。欲張りの私は、トントンさんのおっしゃるように、一人ひとりがきちんと描き分けられているので、それぞれのキャラクターにそれぞれの物語が書けそうで、そういうのも読みたいな〜と思います。 (2004/11/09 16:37)
さくら > バラバラとしたストーリーがひとつになって、とても賑やかで楽しめました。本当にどの登場人物もしっかりと描かれていて恩田さんはすごいですね〜。 (2004/11/09 17:58)
ユカコ > テンポがいいし登場人物がつながっていくのが楽しかったです。。
おもしろかった♪ (2004/11/09 20:37)
まゆ > こういう話を考えちゃう恩田さんの頭の中をのぞいてみたいです。それぞれのストーリーがつながっていって、ラストに向けて加速していくのが快感でした。 (2004/11/09 20:37)
トントン > 青子さん、本当!一人ひとりの物語があったら楽しいでしょうね。恩田さんの作品は色々あるけどこの話はとても好きになりました。
さくらさん、恩田さんどんな脳の回路をしてるのかな〜?って思いますよね。すごい作家さんです。
ユカコさん、全然関係ないと思っていた人たちがどんどんつながっていくのが面白かったですよね。「ドミノ」というタイトルもぴったりだと思いました。
まゆさん、まさに快感でした!一度聞いてみたかったのですが恩田さんフリークのまゆさんの一番のお気に入りの作品をあげるならどれですか?一番を選ぶのは難しいならベスト3までよかったら教えてください。ぜひ参考にしたいので! (2004/11/10 09:20)
まゆ > う〜ん。それぞれに好きなのですが、あえてあげるなら。「六番目の小夜子」「光の帝国」「麦の海に沈む果実」「夜のピクニック」でしょうか(すいません、4つもあります)これは出来がいいというより、個人的に好みだとか、思い入れがあるというものなので、万人に支持されるかはわかりません。でもでも、ぜ〜んぶ好きなんですよ、ほんとは。 (2004/11/10 19:11)
トントン > まゆさん、選ぶのに難しい質問に答えていただいてありがとうございます。「六番目の小夜子」はずいぶん前に読んで怖かった記憶があります・・・「光の帝国」は私が恩田さんの作品を読む大きなきっかけになった本でしたし、「麦の海に沈む果実」は本プロですすめていただいてとても好きになった話でした。「夜のピクニック」だけは未読なのでぜひ読みますね♪とっても参考になりました。 (2004/11/11 09:34)
たばぞう > 大大大好きな本です!。妹にも文庫をプレゼントしましたが、彼女も気に入ってきれました♪。 (2004/11/11 20:01)
たばぞう > あ、「気に入ってくれました♪」でした。 (2004/11/11 20:02)
イギー > わたしもこれ大好きです!こんなに多数の登場人物がすべてつながっていくなんて感動ものでした。 (2004/11/11 22:42)
トントン > たばぞうさん、最初はたくさんの登場人物が出てきて混乱しましたが、うまくつながったのでびっくりしました。妹さんも喜んでくれたんですね。たばぞうさんと同じく読書家なのかな?
イギーさん、多数の人物を書き分ける恩田さんってホントすごい才能を持った作家ですよね。面白かったです! (2004/11/12 21:17)
たばぞう > 妹は、というか私の家族は全然本を読まないんですよ〜。私、もらいっ子かしら?(笑)。 (2004/11/13 12:00)
トントン > たばぞうさんのご家族は読書あまりしないんですね。意外!私がもしたばぞうさんの妹だったら(私が年上だったらどうしよう・・・)翻訳物のおすすめを色々教えてもらうだろうな^^ (2004/11/13 21:57)


[★★★][宮部みゆき]

幻色江戸ごよみ

幻色江戸ごよみ

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江戸を舞台にした12の短編集。幽霊や不思議な話です。
宮部さんの江戸ものは安心して読め、楽しめます。
印象に残ったのは、「紅の玉」「器量のぞみ」「首吊り御本尊」

「紅の玉」
結末が微妙なところで終わってるので、続きがすごく気になった話です。
悲劇になるのかな?

「器量のぞみ」
醜女のお信がなぜかその器量を望まれ、男前の繁太郎の家へ嫁に行く話。
「木屋」の皆は美しい自分達を醜いと感じ、逆にお信を美しいと褒めるのですが・・・
謎が解けて解決方法も分かりますが、幸せをもしかしたら手放すことになるかもしれないお信の決断は?
読後とてもほのぼのとあたたかい気持ちになりました。

「首吊り御本尊」
奉公に出されている捨松の話。
辛くて家に逃げ帰ったもののまた連れ戻され、大旦那さまに呼ばれ不思議な話を聞きます。
家宝だという首吊り御本尊の掛け軸を見せられましたが・・・
その後強く立派に成長した捨松。いい話でした。

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さくら > 「器量のぞみ」はいい話でしたね。「紅の玉」はとてつもなく切なく辛い読後感でした。時代物に定評ある宮部さんですが、でも私はやはり現代物の方が好みなんです〜。 (2004/11/09 17:57)
まゆ > 私がいちばん印象に残ったのは「紙吹雪」です。なんともやりきれない話ですが。いちばん好きなのは「器量のぞみ」。こういう話読むと、ホッとします。 (2004/11/09 20:39)
トントン > さくらさんは現代物の方が好みなんですね。私は有名どころの「理由」「レベル7」などほとんど未読なんですよ。ぜひ読んでみようと思いました。
まゆさん、どれも心に残るいい短編でしたよね。宮部さんの江戸ものを読んで「時代物も面白いなあ」と思うきっかけになりました! (2004/11/10 09:23)
ぱせり > 宮部みゆきさん、一冊も読んだことがないんです。幽霊や不思議な話、おもしろそうな短編集ですね。こわいかなー。 (2004/11/17 06:52)
トントン > ぱせりさん、宮部さんの本はミステリーからファンタジー、時代物までたくさん出てますよ。私は特に江戸ものが気に入ってます!この短編集は怖がりの私でも楽しめましたから大丈夫だと思います。ぜひどうぞ♪ (2004/11/17 22:01)