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2003年からの読書日記

月曜日の水玉模様作者: 加納朋子出版社/メーカー: 集英社発売日: 1998/09/25メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (13件) を見る

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しっかりものでちょっとクールなOLの陶子と、のほほんとした調査員の萩くんのコンビがいい味を出していてよかったです。
加納さんの連作短編は日常の謎の話が多くてとても上手にまとめれているなあといつも思います。

今回は職場を舞台にした謎の話でした。
月曜〜日曜でタイトルがつけられているのもうまい。
サクッとして読みやすい話が多かったです。
OLの経験はないけれど、陶子の立場になって読め楽しめました!

特に印象に残ったのは「土曜日の嫁菜寿司」
陶子は幼い頃母に捨てられた(母が出て行った)辛い過去を持っていて、それが大人になった今も時々チクリと痛む様子が痛々しかったです。

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まゆ > 私は「土曜日」が好きでした。萩くんのキャラがお気に入りで、読んでて思わずニッコリしてしまう話が多かったです。 (2004/10/31 18:29)
さくら > 加納さんにしては珍しく軽い感じのタッチの連作ですよね。微笑ましく読めて好きです。 (2004/10/31 21:35)
トントン > まゆさん、「土曜日」はちょっとほろりとするいい話でしたね。萩くんは頼りないところもあるけど憎めないいいキャラだなと思います。
さくらさん、軽い感じで楽しめますよね!アリスシリーズも好きだけどこちらも気に入りました。 (2004/11/02 18:37)


[★★★★][加納朋子]

レインレイン・ボウ

レインレイン・ボウ

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『月曜日の水玉模様』の続編になるのかな?
陶子と萩くんが少し登場しますが、前作とはトーンが違ってこちらだけ読んでも楽しめると思います。
それにしても虹の七色をうまく使ってる加納さん、さすがです。

高校時代のソフトボール部の仲間の一人、知寿子が亡くなり、久々に葬式でメンバーが集まるところから話が始まります。
それぞれ大人になり、専業主婦、無職、保育士、OL、編集社、栄養士など生き方も様々。
私は登場人物たちと年齢が近い事もあり、若い女性それぞれの悩み、立場に感情移入して読むことができました。

「ひよこ色の天使」「雨上がりの藍の色」が特に印象に残りました。

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EKKO > この本、好きです〜どのお話もどこか自分に似ている部分がある気がして、親しみを持てました。装丁もきれいで素敵ですよね。 (2004/10/31 23:43)
nanao > 友人の死というくらいスタートだったのに、いつのまにか空には
虹が、そんな雰囲気がよかったです。
(2004/11/02 08:39)
トントン > EKKOさん、私もどの主人公にも共感できる部分があって「分かる〜」と思いながら読みました。装丁も素敵ですよね♪
nanaoさん、そうですよね。最初は暗いなあと思っていたのですが読後感はすっきりでした! (2004/11/02 18:49)