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2003年からの読書日記

ドゥームズデイ・ブック (夢の文学館)作者: コニーウィリス,Connie Willis,大森望出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1995/11メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (21件) を見る

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SFはほとんど読んだことのない分野なので不安もあったけれど、そんな心配は無用でした。
上下巻合わせると1700Pもある大作。
読む前はこの分厚さに圧倒されますが、読み始めると全然気になりませんでした。
最高に面白い!そしてラストまでずっと目が離せない展開。
久々に他の事を忘れて読書に没頭した気がします。
未読の方でSFに興味のある方ならきっと気に入るんじゃないかな?
ココから先、ネタバレは避けたつもりで書いてますが、先入観がない方が面白いと思うので読まないほうがいいかもしれません。



<あらすじ>
タイムトラベルSFです。
時代は21世紀(2054年)のオックスフォード。
過去へのタイムトラベルが実現し、研究者たちは危険を冒しながらも直接過去に行くことができるようになっています。
オックスフォード大学の女子学生ギヴリンは、実習の一環として憧れていた14世紀(1320年)に送られることになります。
彼女の非公式の指導教授ダンワージーは危険すぎると最後まで反対しますが結局実行されることに決まります。
ワクチンの予防接種、免疫の強化、言語の習得、織物や刺繍、薬草の研究など14世紀で必要なあらゆる準備をして臨んだはずでしたが、到着したギヴリンは間もなく病に倒れてしまいます。

それと同時期、現代でも問題が起こります。
ギヴリンを送り込んだ技術者バードリが正体不明のウィルスに感染。
バードリはダンワージーに何か重要なことを伝えようとしていましたが、分からないまま重体に陥ってしまいます。
そのウィルスはどんどん広がり始め大問題になっていきます。
ギヴリンは現代に無事戻ってくる事ができるのでしょうか?

現代と中世の話が交互に進みどちらも気になる展開で、ページをめくる手が止まりませんでした。
読むうちに少しずつ謎が解けてきて、後半で驚くべき事実が明らかになります。
どちらの世紀も病気のせいでたくさん人が死にます。
特に14世紀は後半にかけて特に読むのが辛かったです。
でも、悲惨な話だけではなく現代ではユニークな場面も数多くありました。
登場人物も皆魅力的で(私は特に中世が好きでした)それぞれに感情移入して読めました。

『航路』『犬は勘定に入れません』を読むのがますます楽しみになってきました!

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ときわ姫 > トントンさんも満点ですね。ほんとに読み始めるまでは、こんな分厚い2冊って、ちょっと不安になりますけど、読み始めたら止められなくなりますね。今私の本は友人の所に行っています。そのあとまた違う人の所に行く予定です。 (2004/07/13 17:06)
北原杏子 > トントンさんも読まれましたね!最高点ですね…でもほんとこの本は久々に何もかも忘れて読み続けました。私もいろんな人にこの本を薦めたい気持ちでいっぱいです!!「航路」上巻があと少しです。これも途中から、どうなるんだろう?と気になる展開してます〜 (2004/07/13 22:41)
トントン > ときわ姫さん、読み始めたら中断するのが辛かったです。そのくらい引き込まれる本でした!お友達もきっと気に入ってくれるでしょうね♪
北原杏子さん、本当に面白くて星5つ以上つけたい気分でした。うちの図書館「犬は〜」も最近入荷したみたいだし、「航路」もあるみたいなのでぜひ読みたいと思います。 (2004/07/14 19:31)
冷たいレモン >  トントンさん、はじめまして。
 この書評をみて、読みたくなりました。週末に買ってみます。あとトントンって名前、すごくいいですよね。いろいろなトントンがあって(肩たたきとか)人それぞれが、自分のトントンを想像する感じで、いいな、と思いました。 (2004/07/15 13:38)
ココ > トントンさんの日記を読みたいけど、どうしよう〜!と、心に葛藤の嵐が吹き荒れています。★も5つですね〜。なるべく早く読みます! (2004/07/15 17:10)
トントン > 冷たいレモンさん、はじめまして。上下巻でかなり分厚いですが読み始めるときっと一気だと思います。感想楽しみにしてますね。「トントン」は特に考えなくつけたネームなんだけどほめていただいてうれしいです♪ありがとうございます!
ココさん、「星5つ文句なし!」って感じでした。先入観なく読んだ方が面白いと思うので、日記は後で読んでくれたほうがいいかも。ココさんの感想楽しみにしてますね。 (2004/07/15 20:33)
ケイ > こんばんは。レスありがとうございます。人間を描いた本ですよね〜この人の本は、みんな面白そうです。 (2004/07/27 21:50)
トントン > ケイさん、重い内容だけどとてもよかったですよね。本プロで目にしてなかったらコニー・ウィリスさんの名前は知らずじまいだったかも。読めてよかったです! (2004/07/28 09:18)