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2003年からの読書日記

魔法飛行 (創元推理文庫)作者: 加納朋子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2000/02/18メディア: 文庫 クリック: 23回この商品を含むブログ (107件) を見る

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ななつのこ』の続編です。4作品が収められています。

駒子が小説を書き始め瀬尾さんに手紙で送る形になっています。
瀬尾さんが謎を解決するという形は前回の通りだけれど章の最後に差出人不明の不思議な手紙がのせてあり、読み進めていくうちに謎を深めていきます。
ななつのこ』に比べて一つずつの内容も濃くなっていたように感じました。

特に「秋、りん、りん、りん」と「クロス・ロード」が印象に残りました。
今回は駒子よりその友人の愛ちゃん、ふみさん、たまちゃん、野枝に注目しながら読んでいた気がします。
学生時代って今考えると小さなことで色々悩んだり将来を考えたりしたけれど、友達とたわいのないおしゃべりをしたり、ちょっとしたことを相談しあったりしたきらきらしたかけがえのない日々だったなあと思います。

毎回、最後に話がピタッとつながるのはやっぱり加納さん!うまいなあと思わされました。

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さくら > 本当最後に繋がるのが巧いですよね〜。でもこのシリーズ一度しか読んだことないので段々記憶が薄れてきてます。再読しなくちゃ! (2004/07/10 09:30)
ココ > 駒子の周りの友だちも、性格がちゃんとわかれていて、そして、女ならわかるわ〜って感じで上手に描いているなと思います。私は駒子がなんとなく苦手なので、友だちの登場にホッとしていたりしました。 (2004/07/10 21:14)
トントン > さくらさん、加納さんの連作短編って本当に最後にうまくつながっていきますよね〜毎回読むのが楽しみです。
ココさん、色んな性格の友達が登場してて楽しいですよね。駒子について「なんとなく苦手」っていう気持ち分かる気がしました。私も空想するのは好きなんですけどね。 (2004/07/11 10:30)
まゆ > 表題作がとっても好きでした。本プロでは加納さんって、けっこう途切れることなくアップされますね(私もそれに加担してる一人ですが)。加納さん好きなので、読んでる方が多いの、すごくうれしいです。 (2004/07/11 21:03)
nine > トントンさん読まれたんですね。文庫版の解説どうなってるのかな、と思ったら単行本と同じなんですねー。でも加納さんのあとがきが増えてていいかも。この作品では駒子達の日々をたどっていくのも面白いんですよね。わたしも駒子は苦手かも。というか人間的に違う作り方されてる気が…(ーー;) (2004/07/11 23:50)
トントン > まゆさん、私は本プロで加納さんを知ったんですが人気の作家さんですよね。彼女の作品はずっと読み続けていきたいと思っています。
nineさん、単行本と文庫の解説同じだったんですね〜日常を追ったこのシリーズなんともいえず好きです。「スペース」もこんな感じかな?早く読みたいです。 (2004/07/12 21:23)