はぴの本棚

2003年からの読書日記

魔法の声作者: コルネーリアフンケ,Cornelia Funke,浅見昇吾出版社/メーカー: WAVE出版発売日: 2003/11/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (11件) を見る

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著者のフンケさんは勝手に男性だと想像していたけれど女性だったんですね。
けっこう分厚かったので読み応えがありました。

主人公は12歳の本好きな少女メギー。
父親モー(モルティマ)は本の修繕する仕事をしていて、依頼があればメギーと一緒にあちこちに旅してまわっています。
母親はメギーが3歳の時ある理由でいなくなってしまっていました。

ある夜「ホコリ指」という謎の人物がやってきて、モーを「魔法舌」と呼び何やら相談して帰っていきます。
翌日、急遽母のおばエリノアの家に連れて行かれることになったメギー。
「ホコリ指」と出会った夜から、平穏だった生活が脅かされていきます・・・

本は分厚いけれど章の一つひとつは短いのでテンポよく読めました。
それに色々な名作が章の最初に挟み込まれているのもよかったです。

ちょっとネタバレ。



本の中から登場人物が抜け出てくるようなモーの声ってどんなのだろう?と想像するととても楽しかったです!
でもいい事ばかりではなくて、こちらからも誰かが本の世界に行ってしまうし、何を呼び出せるか分からない能力というのは怖い気がしました。
自分にもしこんな能力があってもきっと使えないだろうな。

印象に残った人物はエリノアとバスタ、ダリウスでした。
エリノアは本の収集家で本をたくさん屋敷に集めている女性。
気が強くてちょっと難しいところのある女性だけれど、一番人間らしい感じがしました。

バスタは悪役でナイフを振り回すのが趣味。
でも迷信深い一面がありそのせいでよく失敗するのが面白かったです。

ダリウスは教師でモーと同じく物語から登場人物を呼び出せる能力があり、カプリコーンの所に連れてこられた人物。
完璧ではない能力になぜか魅力を感じました。

フンケさんの他の本もぜひ読みたいです。

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ときわ姫 > 私もエリノアが好きです。本だけしか好きじゃない偏屈な人かと思ったら、メギーの事を気にかけてくれるし、あんなひどい目にあいながら、それを受け止めれる強さが素敵です。 (2004/07/03 13:38)
あしか > エリノアってたぶんB型ですよ、きっと。あそこまで凝るコレクターってBに多い気がします。カプリコーンが消えた時点でやった悪事も無しになれば本も戻ってくるのになあと、私は他人事ながらあきらめきれませんでした(笑) (2004/07/03 17:01)
トントン > ときわ姫さん、私はエリノアのこと最初好きじゃなかったんだけどメギーやモーのことを考えて必死で行動している姿を読んでかなり好きになりました。弱い部分もあるけどやっぱり強さをもった女性ですよね!
あしかさん、エリノアB型説面白いです^^私はO型なのでちょっと分からないけどあしかさんはB型なんですか?エリノアの本のコレクションのお屋敷一度見てみたいと思いました。 (2004/07/03 21:59)
北原杏子 > この本は全く読んでいないのですが、B型という文字に引かれてふらりとやってきました(^^ゞ 実は私もB型なんですよね。本の収集家という文字にまた笑い、です。べつにコレクターしてるわけじゃないんですが、何故か身近に本が集まってしまう性分の私…この本も面白そう!・・・って言っても買いませんよ。図書館で借ります〜 (2004/07/04 23:23)
たばぞう > 読まれましたね〜。楽しめたようで良かったですね。フンケさんの他の本も面白いですよ〜。 (2004/07/05 00:36)
トントン > 北原杏子さんはB型なんですね♪エリノアのコレクションはすごいですよ〜身近に本が集まる北原さんがこの本を読んでどんな感想を持つのかすごく興味があります。ぜひどうぞ!
たばぞうさん、フンケさんの本はどれも分厚いけどこれから挑戦してみますね♪ (2004/07/05 21:55)