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2003年からの読書日記

麦ふみクーツェ作者: いしいしんじ出版社/メーカー: 理論社発売日: 2002/06/01メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (88件) を見る

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いしいしんじさん!
本プロでも時々日記がUPされていていつか読みたいと思っていました。
『トリツカレ男』を狙っていたけれど貸し出し中だったのでこれに決定。

主人公はねこというあだ名で呼ばれる少年。
楽団員を指導する祖父と一風変わった数学者の父親と港町で暮らしています。
少年はある日から「とん、たたん、とん」という不思議な音が聞こえるようになり、その音の正体は麦ふみをするクーツェ(何者?)でした。
港町では様々な不思議な出来事が起こっていきます・・・

なんとも不思議〜そしてほんわかした独特の世界。
童話?児童書?どう表現すればいいのか難しいです。
不思議で幻想的な話は好きなのですが、今までに読んだ事のない感じで最初はかなり戸惑いました。
でも途中から慣れてきたようでこの世界にひたって読めました。
こういう文章けっこう好きかも。

いしいさんの文章は読む人によって好みが分かれるのかな?
本プロでこの本を読んだのはたばぞうさん、ときわ姫さんだったのですが、評価がすごく対照的で面白かったです。
他の作品も読んでいきたいと思いました。


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ちづ。 > トントンさんこんにちは。『トリツカレ男』を読んで以来、いしいしんじさんの作品を他にも読みたい!と思いながら読めていなくて。『麦ふみクーツェ』見つけたらすぐに読んでみます! (2004/06/18 19:15)
トントン > ちづ。さんこんばんは。この「麦ふみクーツェ」はかなり不思議な世界でしたが私は楽しめましたよ。好みの作品になればいいですね♪「トリツカレ男」今度こそ借りたいと思っています。 (2004/06/19 18:39)
たばぞう > この本、本プロでもっとたくさんの方に読まれているかと思ったらそうでもないのですね〜。これと「プラネタリウム」しか読んでいませんが、どちらも私には面白かったです。 (2004/06/20 01:11)
トントン > たばぞうさん、意外と読んでる人が少なかったのでびっくりでしたよ。「プラネタリウム〜」も読むのが楽しみです! (2004/06/21 22:38)
青子 > トントンさん、不思議な世界って言うのが、惹かれます。マイページチェックしておきます。 (2004/08/01 17:46)
トントン > 青子さん、この本が初めて読んだいしいさんの作品だったので最初は入り込めるかどうか微妙だったのですが読むうちにハマってました。ぜひ読んでみてくださいね。 (2004/08/02 09:58)


[★★★][日本の作家(マ行)]

指先の花―映画『世界の中心で、愛をさけぶ』律子の物語 (小学館文庫)

指先の花―映画『世界の中心で、愛をさけぶ』律子の物語 (小学館文庫)

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世界の中心で愛をさけぶ』(律子の物語)となっています。
『世界の〜』は映画も本も読んでないのですが、友達が借してくれたので読みました。
私はあまのじゃくなところがあり、爆発的に流行っているものにはあまり手を出さないタイプです。
特に絶対感動するよ!とか言われると嫌になってしまう・・・
だからこの本もあまり期待しないで読みました。
本の厚さの割には文章量が少ないのかな?すごく早く読めてしまいちょっと拍子抜けでした。

ココから少しネタバレ・・・



結婚前に相手の心が掴めず揺れる律子の気持ちや、結婚相手がいても死んだ恋人を思い続ける朔太郎の気持ちは分かる気がします。

アキの残したカセットテープの言葉にはウルウルきたけれど、アキと律子が過去でうまくつながり過ぎじゃないかな〜(現実では有り得ない・・・)と思ったのでちょっと感動が薄れてしまいました。
『世界の〜』も読んでみようかな?迷っています。