はぴの本棚

2003年からの読書日記

空中庭園作者: 角田光代出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2002/11メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (84件) を見る

(112)
yumirukaさんにおすすめしていただいた本です。
連作短編集で家族や家族にかかわる人が順番に主人公になっています。

この本に登場する家族はちょっと変わっていて、隠し事をしないで何でもオープンに話すのを重視してるんだけれど、それぞれがやっぱり秘密を抱えていて(当然だけど)なのにオープンな仲良しの家族を演じているのが不自然で痛々しく感じました。

角田さんの作品は読んでいて惹きつけられるけれど読後感はあまりよくない・・・
心の内側を描いた痛々しい感じの作品が多いのでしょうか?
でも文章はすっきりしているし上手なので、きっと才能のある作家なんだなと思います。

私はラストはあたたかい終わり方が好きなのであまり合わないのかもしれませんが、違った作品も気になるので読んでみたいと思いました。

                                                                                                                                                              • -

ケイ > 初めまして。わたしのところへありがとうございます。この本は、去年ぐらいに読みました。家族が、少しずつずれていくという感覚を上手に描いているなあと思いました。すれちがいというのか、、
現代を描ける人だなあと思いました。乾いている文体で。
おもしろそうな本がいっぱいですね。またおじゃまします。 (2004/06/25 21:36)
トントン > ケイさん、角田さんの書く話は現代を上手に描いていますよね。「乾いている文体」ってよく分かります。好きな作家ではないけど、つい読みたくなるんですよね・・・ (2004/06/27 09:00)