はぴの本棚

2003年からの読書日記

ななつのこ (創元推理文庫)作者: 加納朋子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1999/08/19メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 106回この商品を含むブログ (159件) を見る

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主人公は短大生の駒子。
ある時、表紙に惹かれて手に取った童話集「ななつのこ」を衝動買いします。
この本が気に入った駒子は、自分の身のまわりで起きた不思議な謎をつづったファンレターを作家に送ります。
すると作家本人から思いがけず返事が届き、謎も解決されていたのです。
それから二人の手紙の交流が始まるのですが・・・

加納さんのデビュー作の本書。
ななつのこ』という童話集の中の話と駒子の日常が両方つづられていて、2度おいしい感じで楽しめました。
童話に登場するはやて少年とあやめさんの交流もよかったです。
はやて少年の疑問を鮮やかに推理するミステリアスなあやめさんに興味がわきました。
特に好きだったのは「一枚の写真」の中の童話のエピソード「空の青」です。

加納さんは最初から連作短編が得意だったんですね。
『魔法飛行』はしばらく間を空けて読んでみたいと思います。

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ココ > 加納さんの連作短編はただの連作ではなく、最後に全てを繋ぐ何かが用意されているところが上手いなぁと思います。三作目の『スペース』は購入しようか迷ったのですが、結局図書館のお世話になることにしました。あと少しで借りられそうなのでとても楽しみです。 (2004/06/13 15:59)
まゆ > いいですね〜、この世界。連作短編の名手は若竹七海加納朋子だと勝手に思い込んでいます。今日、新刊「スペース」を書店で見つけましたが、このシリーズ文庫で買っているので、悩んだ末に置いてきました。でもちょっと後ろ髪をひかれるような・・・。 (2004/06/13 19:04)
トントン > ココさん、最後に繋がっていくところ上手いですよね。「魔法飛行」も文庫で購入したのでスペースは図書館に予約しようと思います。
まゆさん、若竹七海さんの本は気になってるけど未読のままなんですよ・・・まゆさんのおすすめならばぜひ読んでみないと! (2004/06/14 13:33)
さくら > いいですよね〜このシリーズ。大好きです。でも私もまゆさんと同じく文庫で持っているので「スペース」悩むところです・・。 (2004/06/14 14:32)
トントン > さくらさん、文庫でそろえると悩みますよね〜私は待つつもりですが我慢できるかな?だいたい3年くらいかかりますよね・・・ (2004/06/15 18:57)
流歌 > ちょっと甘いな〜と思いつつも、大好きなシリーズです!駒子の性格にはちょっとイライラするんですが、私によく似ているんで共感しまくりです。しかも、『魔法飛行』の文庫の表紙イラストを見る限り、髪型まで似てました(笑)。学生のうちにこのシリーズに出会えて良かったと、心から思います。
『スペース』の単行本、最近出ましたよね。菊池健さんの装丁がとっても素敵で、欲しい!と思ったのですが、私も文庫本で揃えているので待つことになりそうです。 (2004/06/16 09:04)
トントン > 私は駒子のおっとりした感じけっこう好きでしたよ。流歌さんに似てるという「魔法飛行」の表紙イラストはじっくり見ておきますね!でも、この本を学生のうちに読めたなんてうらやましいです。 (2004/06/17 16:21)