すべての雲は銀の… Silver Lining作者: 村山由佳,長崎訓子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/11/20メディア: 単行本 クリック: 26回この商品を含むブログ (29件) を見る
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初の村山作品でした。
恋人を兄に取られてしまい失意のどん底にいる祐介。
友達のタカハシに誘われ、信州菅平の宿でアルバイトをすることになります。
そこで出会う園主や瞳子さんなど様々な人と過ごし、厳しい自然での生活を通してゆっくり傷が癒されていきます。
祐介は少しセンチメンタルで失恋を引きずり過ぎイライラする場面もあったけれど、まだまだ若いし仕方ないかなと思いながら読みました。
学校に行けなくなった桜ちゃんと母智津子さんとの話や、花屋での仕事を頑張っている花綾と美里の話、園主と瞳子の関係など登場人物がとっても魅力的だと感じました。
ラストも解決とまではいかないけれど、前向きな感じで明るい終わり方なので気持ちがすっきりしました。
村山さんは、恋愛ものを書く作家という印象があって、苦手な私はなかなか読む機会がなかったけれど、思い切って読んでみてよかったです。
すごく読みやすいサラサラとした文章を書く人だと思いました。
それに心に響くような言葉がいくつもあってびっくり。
この小説だけかもしれないけれど、癒される感じもありました。
変な苦手意識をなくして、もっとこの人の作品を読んでみたくなりました。
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さくら ＞ 瞳子にものすごく共感して読みました。全ての問題が解決する訳じゃないけれどでもいいラストでしたよね。村山作品は主人公が若すぎてちょっとイライラしちゃうものもなるのですが、これは読んだタイミングもあってすごくはまりました。 (2004/05/25 12:52)
まゆ ＞ とってもまっすぐな物語を書く人なので、読んでてつらいときもあるのですが、好きな作家さんです。私は祐介がなかなかふっきれない気持ちも、すごくわかるような気がしました。なんだか登場人物みんなに共感してしまって、泣きながら読んでました。 (2004/05/25 21:30)
トントン ＞ さくらさん、初めて読んだけど本当に素敵な話でした。私は花綾ちゃんに共感して読んでました。村山作品は若い主人公が多いんですね。他の作品も楽しみです。
まゆさん、私も祐介の気持ち分かる気がします。登場人物みんな魅力的で印象に残りました。 (2004/05/26 19:39)
流歌 ＞ 私は恋愛小説は苦手です。それなのに、村山由佳が今のところ１番好きな作家だったりします。村山作品で１番他人にオススメしたいのは『翼』です。長い物語ではあるんですけど、ぜひ読んでみて下さい！ (2004/05/30 21:14)
トントン ＞ 「翼」は以前図書館で借りようかすごく迷ってたんだけど、分厚さに尻込みしてしまいました。流歌さんオススメとの事なのでチャレンジしてみますね！ (2004/05/31 08:23)
