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2003年からの読書日記

まひるの月を追いかけて作者: 恩田陸出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2003/09/11メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (72件) を見る

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ちょうど雨が降り続いていた時に読んだので、物語の雰囲気に合っていて楽しめました。
暗くてちょっと重苦しい感じの話だけれど私はけっこう好きでした。

取材中に失踪した義兄。
静は彼の恋人という女性と一緒に奈良に向かうことになりますが・・・

静に感情移入しつつ奈良を旅している感じがしました。
謎が二転三転するので読んでいて次はどうなるんだろう?とページをめくる手が止まりませんでした。
最後の直前で少し予想できてしまったけれど面白かったです。
続きがまだ読みたい感じで終わってるのも恩田さんならではでしょうか。

奈良は修学旅行で法隆寺奈良公園に短時間観光したくらいであまり印象にないのが残念。

>生きている人間も、死んでいる人間も、同じ場所で暮らしているという感じがする

という文章は古墳やお寺がたくさんあり、歴史のある素朴な印象の奈良だからかなと思いました。
登場するお寺は名前くらいしか聞いたことがなかったけれど、ゆっくり旅行してみたいと思いました。

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まゆ > 静に感情移入したのですね。私は妙子でした(だから、ああいう展開になったのはショックでした)。奈良って行ったことないのですが、これ読んでたらすごく行きたくなりました。 (2004/05/18 20:55)
トントン > まゆさんは妙子に感情移入したんですね〜
時間をおいて再読したら妙子や研吾に注目してしまうかも。
私もこの本に出てきた奈良のお寺を巡る旅をしてみたくなりました! (2004/05/19 20:36)