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2003年からの読書日記

オーデュボンの祈り (新潮文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/11/28メディア: 文庫購入: 21人 クリック: 154回この商品を含むブログ (832件) を見る

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初伊坂作品です。
しゃべるカカシが出てくる話と聞いていたので、ファンタジー好きな私はワクワクして読み始めました。
でも読み終わった後は思ってたのと違った・・・やっぱりミステリーなんでしょうね。

伊藤は仕事を辞め、コンビ二強盗に失敗して一度は捕まったけれど、偶然チャンスがあり逃げ出すことに成功します。
そして気づくといつの間にか見知らぬ島に連れてこられていました。

そこにはしゃべるカカシが登場したり、反対のことしか言わない画家がいたり、殺人を容認(黙認?)されている人物がいたりします。
ちょっと変わった不思議な人ばかりでありえないと思いつつも面白かったです。
カカシがあっけなく殺されてしまったのは驚きましたが。

他の人の感想でもあったと思うんだけれど、村上春樹っぽいと最初の頃読んでいて感じました。
登場人物の会話の雰囲気が似てたのかな?

伊藤は一度警察に捕まるんだけれど、その警官は中学時代の同級生。
その城山がどうにも不気味で嫌な人物で本当に最悪!
彼が出てくるところになると暗い気分になってしまい、本を読むのが嫌になるくらいでした。
こんな警察官が実際にいたらと思うともう怖すぎ〜って感じ。
つい想像しては恐ろしくなっていました。

でも全体的には島での不思議な人達との交流と謎解きなので読んでない人でも大丈夫だと思います。
最後は謎も解け、彼もああいう結末になってよかったと心から思いました。

不気味なのや、むごい感じがあまり好きじゃないので、伊坂さんの他の作品を読もうかすごく迷ってます。

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たばぞう > 悪徳警官が出てくる場面がすごく嫌・・・って反応、普通の人なら当然ですよね。こいつ人間じゃないっすよ〜。以前、スティーヴン・キングの「デスペレーション」という物語で、人外のとりつかれた警官が出てきたのですが、それを思い出しました。 (2004/02/29 11:35)
ココ > むごい感じというのも、伊坂さんが書くと不思議とサッパリしているので、たぶん大丈夫だと思いますヨ。せっかくですから、刊行順に読まれてみてはいかがでしょうか。そうすると、「あ、この人あの作品に出てきた人だ」という嬉しい発見もあって面白いと思います。 (2004/02/29 14:51)
EKKO > こんにちは。ココさんの意見に賛成!伊坂作品は私は「重力ピエロ」→「オーデュュポン」と読んで今「ラッシュライフ」を読んでいるのですが、微妙に前作がリンクしていて、刊行順に読めばよかったなぁ〜と思ったりしています。 (2004/02/29 21:37)
トントン > たばぞうさん、うん、うん、人間じゃないですよね〜。絶対いて欲しくないです。怖がりな私は「デスぺレーション」は生涯目にしても読まないと決めました(笑)
ココさん、たしかにむごい感じだけど伊坂さんが書くと薄れてる感じがしましたね。おすすめにしたがって刊行順に読んでみようと思います。
EKKOさん、微妙にリンクしてるとうれしいですよね。次は「ラッシュライフ」本プロでの評価も高いので楽しみです。 (2004/02/29 23:05)
ちゃこたろ > トントンさん、こんにちは!!伊坂作品面白いので読まないのはもったいないかもです☆といっても私もまだ2冊しか読んでないのですが。。「重力ピエロ」→「ラッシュライフ」の順番で読んでます。時間が無くてあせって読んだので、またじっくり読み直そうと思ってます。トホホ。。しゃべるカカシが出てきてっていうのはRPGでありそうな設定ですな。。 (2004/03/01 03:17)
さくら > 私の初伊坂作品もこれです!喋るカカシ・・ということでちょっと引き気味に読み始めたのですが想像よりもずっと馴染んで読めました。皆さんに人気の「ラッシュライフ」も早く読みたいです〜。 (2004/03/01 09:24)
トントン > ちゃこたろさん、読まないのはやっぱりもったいないですよね。次に期待します!
さくらさん、カカシ私はいろんな人の日記であらかじめ覚悟があったので大丈夫でした。「ラッシュライフ」面白そうですよね! (2004/03/01 20:13)