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2003年からの読書日記

螺旋階段のアリス作者: 加納朋子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2000/11メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (26件) を見る

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最初の気持ち悪い(笑)カタツムリの夢からすぐに物語に入り込んでしまいました。
7つの短編が収められています。

主人公は会社を辞め探偵事務所を始めた仁木順平。
依頼もなく暇を持て余していた時、真っ白な猫を抱いた不思議な少女安梨沙がやって来ます。
安梨沙は探偵助手を希望していて働くことになりますが・・・

二人がコンビを組んでちょっとした日常の事件を解決していく話なんだけれど、『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』をうまく取り入れていました。
これらの作品をしっかり読んでいればもっと楽しめたと思います。
でも読んでなくても十分面白かったです。

印象に残ったのは「中庭のアリス」「最上階のアリス」「アリスのいない部屋」
続編もぜひ借りてみたいと思います。

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さくら > 最上階のアリスは印象的ですね。続きも早く文庫化されて欲しいです〜。 (2003/12/13 19:25)
流歌 > 加納さんは児童文学がお好きだそうで、他の著作からもそのことが伝わってきていたのですが、この作品はまさにストレートに伝わってきました。アリスのキャラクターをこういう風に見る人もいるのか〜と、なんだか新鮮でした。 (2003/12/13 21:06)
トントン > さくらさん、文庫になってたのを見ました。買おうか迷っているところです。私はどちらかというとハードカバーの表紙が好きだったかな。続きも早く読んでみたいです!
流歌さん、加納さんは児童文学が好きなんですね。知らなかったです。他の作品もどんどん読みたいと思います。 (2003/12/14 10:25)
まゆ > 私はなんといっても「最上階のアリス」が印象的でした。読み終えた後、なんと表現したらいいのかわからない、複雑な気分になりました。 (2003/12/14 17:02)
トントン > まゆさん、「最上階のアリス」は私もすっきりしない感じでした。こういうのもありなのかな・・・と思いつつ、でももっと別の方法はなかったのか?なんて考えてしまいました。 (2003/12/15 22:07)