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2003年からの読書日記

体の贈り物作者: レベッカ・ブラウン,柴田元幸出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2001/02/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (36件) を見る

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エイズ患者とその世話をするホームケア・ワーカーの交流を描いた11篇。
それぞれに「〜の贈り物」というタイトルがついていてエイズという重いテーマを扱っていながらも暗くなり過ぎないところがよかったです。
著者が実際にホームケア・ワーカーの経験をしていたから話がストレートに伝わってきたように思います。

私が好きだったのは「涙の贈り物」と「飢えの贈り物」でした。
世話をする人が患者に色々なものを与えていると思いがちだけれどそれは違うと感じました。
世話をすることで患者に与えている以上に多くのことを受け取っている。
「贈り物」というタイトルはそういう意味を込めてつけられたんですね。

うまくこの本のよさを伝えられないけれど、まだ読んでいない人にはぜひおすすめします。
私も読むまでは「こういう話は苦手だなあ」と思っていましたが読んでみて印象が変わりました。
またゆっくり読み返したい本になりました。

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あさこ > 淡々とした文章だからこそ、こころに染み入るような良さがありますよね。すごく大切にしたい1冊です。 (2003/08/23 21:21)
青子 > 私は、「汗の贈り物」が一番好きだったんですが、どの贈り物も健康で生活している限り特に意識しないでいてしまう、そんなささやかだけど贅沢なものに、ハッとさせられました。 (2003/08/23 23:31)
トントン > あさこさん、私も読んでいて心にジワーッとしみてくるようでした。本プロで知らなかったら読まなかっただろうなと思います。
青子さん、「汗の贈り物」もよかったですね。健康で生活しているのが当たり前だと思ってしまうけど、とても幸せな事ですよね。 (2003/08/24 14:10)
ココ > 読んで辛い気持ちになるのは避けちゃったりするのですが、これはそれでも良い本でした。私は、先に読んだせいか「家庭の医学」の方に思い入れがあるのですが、ぜひこちらもおすすめします。 (2003/08/24 14:53)
トントン > 私も辛いのは苦手なんですが、この本はよかったですね!「家庭の医学」図書館で探してみたいと思います。 (2003/08/25 18:45)