はぴの本棚

2003年からの読書日記

しゃばけ作者: 畠中恵出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2001/12メディア: 単行本 クリック: 27回この商品を含むブログ (92件) を見る

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本プロでかなり話題になっていた本です。
この前図書館で発見したので(ラッキー!)早速借りました。

まず表紙が素敵。
私好みで気に入りました!
読みながら何度も表紙を見てしまうくらい。
登場人物を想像しながら読みました。
病弱な若だんな一太郎、色々と世話を焼く妖の仁吉と佐助、ちっちゃくてかわいい鳴家、ちょっと皮肉屋の屏風のぞきなど個性豊かな登場人物もよかったです。
こんな妖ならいてもいいなと思ってしまうくらいでした。

中でも特に気になったのは若だんなの友達の栄吉です。
菓子職人なんだけれど父親ほどの腕はなく餡作りはいつも失敗してしまう・・・頑張って努力しているのにうまくいかないのが切ないと思いました。

>どうにもならないことは、あるものなのさ。たとえばおれの場合、菓子作りの腕だな。
というセリフが心に残りました。

でも本を読んでいて立場は違っても人間みんな同じだと思いました。
一太郎は裕福な生活をしているけれど病弱なので自由にやりたいこともやれず、自分のことが情けなくなったり、悔しい思いもしている。
それでもみんな前向きなところがこの小説のよさなのかなと感じました。

ただほのぼのしているだけじゃなくて、事件も起こり、その謎解きにはドキドキしたし、若だんなの出生の秘密にも迫っていくので最後まで楽しめました。
本プロをきっかけにしてこの本を知ることができてよかったです。
続編の『ぬしさまへ』も早く読みたいです。

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たばぞう > 先日「ぬしさまへ」を書店で見てきましたが、こちらの装丁も本プロで言われていた通り、可愛かったです。図書館予約待ちですが、早く読みたいです。 (2003/08/16 10:09)
ココ > 私も「ぬしさまへ」は図書館予約待ちです。装丁もまだ見たことがないのでとても楽しみにしています。これぞ『本プロのおかげ本』ですね。 (2003/08/16 19:50)
トントン > たばぞうさん、ココさん、こんばんは。「ぬしさまへ」予約してるんですね。私も次図書館に行く時に予約してこようと思います。色んな本を知ることができるのは、本プロのおかげですね。 (2003/08/16 20:27)
あさこ > トントンさん、こんばんは!『ぬしさまへ』もいいですよ〜。栄吉さんも出てきて、前向きであったかくなれるお話でした! (2003/08/16 22:20)
トントン > 「ぬしさまへ」は栄吉さんが出てくるんですね。うれしい。ますます読みたくなってきました! (2003/08/17 09:55)
まゆ > 栄吉の存在が、この話が単なる絵空事になるのをとどめている気がします。現実から逃げ出さず、しっかり向き合っている栄吉は、すごく好きなキャラです。 (2003/08/17 17:54)
トントン > 栄吉いいですよね!「現実から逃げない強さ」私も見習いたいです。 (2003/08/17 20:39)