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2003年からの読書日記

ホリー・ガーデン (新潮文庫)作者: 江國香織出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1998/03/02メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 35回この商品を含むブログ (147件) を見る

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江國作品の中では結構好きな話かも。
果歩と静枝のそれぞれの恋愛と二人の友情を描いた話で、しょっちゅう場面が入れ替わるんだけれど慣れたらさらさら読めました。

私は恋愛というよりは友情ものという印象を持ちました。
果歩が過去にずっととらわれていてビスケットの缶を開けてしまう気持ちはちょっと怖いけれど分かる気がしました。
不倫はいけないことだけれど、静枝の気持ちも分かったし。
お互いのことを知りすぎているだけに優しくなったり、イライラしたりというのが感じられてよかったです。

男性の登場人物も魅力的でした。中野くんの存在は「保健室」と表現されていたけれど、本当にそんな感じ。
あと静枝の元恋人の祥之介もいい感じでした。



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さくら > 私もこの話は好きです!でも私的には何となくこれって江國香織っぽくないような感じが・・。恋愛ものとして読んでも友情ものとしても、いずれも共感できるそんな感じでした。 (2003/03/29 11:57)
まゆ > 江國さんは、読んでいてなんとなく居心地が悪いんだけど、ついつい読んでしまうのです。その中では、これはあんまり抵抗がなくて、すんなり読めました。 (2003/03/29 18:19)
トントン > さくらさんのいう江國香織っぽくない感じ、なんとなく分かるような気がします。次はどの作品を読もうか考えているところです。
まゆさん、どの作品とは言えないけど、私も居心地が悪くなる時があります。でもたまに無性に読みたくなってしまうんですよね。それが江國作品の魅力? (2003/03/30 11:59)