はぴの本棚

2003年からの読書日記

あの家に暮らす四人の女作者: 三浦 しをん出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2015/07/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (19件) を見る

謎の老人の活躍としくじり。
ストーカー男の闖入。
やがて重なりあう生者と死者の声――古びた洋館に住む女四人の日常は、今日も豊かでかしましい。ざんねんな女たちの現代版『細雪』。

細雪』はずいぶん前に読んで面白かった記憶がありましたが(2010年でした!)ずいぶん忘れてしまっていて・・・(笑)
現代版『細雪』かピンとこなくてあまり比較できなかったけれど、新鮮な気持ちで読めてよかったです。

細雪』は長女鶴子、次女幸子、三女雪子、四女妙子の四姉妹の物語でしたが、本書は鶴代、佐知母子と、雪乃、多恵美(血のつながりなし)四人の共同生活が描かれています。

花見の場面が印象的で少し『細雪』と重なるのかな?

カラスの善福丸や河童のミイラなどが自然と登場してびっくり。

既にこの世にはいない多くのものに見守られて暮らしている感じがよかったです。


細雪』を改めてゆっくり再読したくなりました。