はぴの本棚

2003年からの読書日記

夜を乗り越える(小学館よしもと新書)作者: 又吉直樹出版社/メーカー: 小学館発売日: 2016/06/01メディア: 新書この商品を含むブログ (15件) を見る

芸人、芥川賞作家・又吉直樹 初の新書
芸人で、芥川賞作家の又吉直樹が、少年期からこれまで読んできた数々の小説を通して、「なぜ本を読むのか」「文学の何がおもしろいのか」「人間とは何か」を考える。

また、大ベストセラーとなった芥川賞受賞作『火花』の創作秘話を初公開するとともに、自らの著作についてそれぞれの想いを明かしていく。

「負のキャラクター」を演じ続けていた少年が、文学に出会い、助けられ、いかに様々な夜を乗り越え生きてきたかを顧みる、著者初の新書。

『火花』は未読ですが(母経由で借りているので手もとにはあり)なかなか読む気持ちにならなくてそのまま寝かせていました。
私の場合、先にこちらを読んで正解だったかも。

感覚の確認(共感)と感覚の発見・・・なるほど!
読書の魅力がとてもよく分かる内容で、心に響く言葉がたくさんありました。

>本はまた戻ればいいのです。
>本は楽しく読みたいです。
>文学は自分の人生に返ってきます。


又吉さんが芸人以外の時間で文章を書いているというのはさすがだと思ったし、読書大好きなのが伝わってきて、うれしくなってしまいました。


近代文学は難しそうなイメージがありましたが、敬遠せずにもっと読みたいと思いました。
西加奈子さん、平野啓一郎さんは少し読んだことがあるくらいでしたが、町田康さん、中村文則さんは未読なので挑戦してみたいです。