はぴの本棚

2003年からの読書日記

ソロモンの偽証 第I部 事件作者: 宮部みゆき出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/08/23メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 43回この商品を含むブログ (113件) を見る

クリスマスの朝、雪の校庭に急降下した十四歳。その死は校舎に眠っていた悪意を揺り醒ました。目撃者を名乗る匿名の告発状が、やがて主役に躍り出る。新たな殺人計画、マスコミの過剰報道、そして犠牲者が一人、また一人。気づけば中学校は死を賭けたゲームの盤上にあった。死体は何を仕掛けたのか。真意を知っているのは誰!?


1冊が700ページを超える分厚い三部作ということでドキドキしながら読み始めました。
物語世界に馴染んでくると夢中になり一気読み。
たくさんの人が語り手になって登場するのでカバーについていた人物相関図を見て確かめながら読み進めました。


それぞれの登場人物を上手に書き分けて読者を引き込み長さを感じさせない宮部さんはさすが!
まだ序章という感じですが、面白かったです。


時代は1990年・・・ちょうど私も中学生の頃でした。
それもあり時代の雰囲気や中学生達に感情移入して読んでいたように思います。


文武両道で優等生の学級委員藤野涼子は父が警視庁捜査一課刑事ということもありとてもいい子すぎる気がしましたが、こんなものなのかな?
きっとこれから彼女が主に物語を引っ張っていくんでしょうね。
他に印象に残ったのは野田健一、向坂行夫、三宅樹理、柏木家など。
どう物語が展開していくのか楽しみにしています。