■
【2012年】
1.私のベスト
【第1位】『忘れられた花園』 上下巻 ケイト・モートン著
【第2位】『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子著
(コメント)
2012年は司書資格の勉強で純粋に楽しむための読書があまりできず・・・
少ない中でベストを選ぶのはかなり悩みましたが、一応記録として書いておきます。
『忘れられた花園』は、一番熱中して読んだ作品。
美しい自然描写、物語の世界観にうっとり。
期待以上の面白さで最初から最後まで目が離せない展開でした。
桑原弘明さんのスコープ作品と表紙で再会できたのもうれしかったです。
『置かれた場所で咲きなさい』は、優しい語り口なんですが、人生の大先輩が語る言葉なので一つひとつに重みがある文章ばかり。
元気な時も、心が少し弱っている時にも開けば静かに寄り添ってくれる本だと思いました。
特に印象に残った言葉。
・神は力に余る試練を与えない
・ほほえみを絶やさないために
・2%の余地
『舟を編む』は久々に読んだしをんさんの小説でしたが、期待通り楽しめました。
辞書編纂って大変な苦労がありそうだけど、とても大事で素晴らしい仕事だと感じました。<児童書編>
【第2位】『ラストラン』 角野栄子著
(コメント)
『八月の光』はヒロシマ原爆投下の物語ということもあり、とても苦しい読書でした。
他人事でなく「未来の私かもしれない」と読みながら感じたからこんなに苦しくてしんどかったのだと思います。
落ち着いて何度も読み返し、冷静に。
本当にあったことだと記憶しておかなければいけない!と強く感じました。
そしてそれを次に世代にも少しでも伝えていくことが大切。
再読をすべき価値のある作品だと思います。
『ラストラン』は主人公のイコさん(74歳)が若くて元気で魅力的。
オートバイでずっと走っているようにノンストップで読みました。
私はたぶんイコさんとは全く違ったタイプのおばあさんになりそうだけど(笑)素敵な年の重ね方をしたいなと思いました。<絵本編>
『あなただけのちいさないえ』ベアトリス・シェンクド・レーニエ作 アイリーン・ハース絵 ほしかわなつよ訳
『おうさまのおひっこし』牡丹靖佳作
『これはのみのぴこ』谷川俊太郎作
『しごとば 東京スカイツリー』鈴木のりたけ作
『新幹線のたび』コマヤスカン作
『世界あちこちゆかいな家めぐり 』小松義夫作・写真
『なきすぎてはいけない』内田麟太郎作
『ひまわりの おか』ひまわりをうえた八人のお母さんと葉方丹作 松成真理子絵
『ふるさと60年』道浦母都子作 金 斗鉉絵
『まるまるまるのほん』エルヴェ・テュレ作 谷川俊太郎訳
『もりのおくのおちゃかいへ』みやこしあきこ作
『雪の写真家ベントレー』ブリッグズ・マーティン・ジャクリーン作 メアリー・アゼアリアン絵 千葉茂樹訳
ベスト10にしようと思ったけれど13作品になりました。
50音順に並べています。
娘達と一緒にたくさん読むことができました。
2.来年読みたいと思っている作品
『源氏物語』瀬戸内寂聴訳
去年目標にしていて全然読めなかったので引き続き・・・
『ぼおるぺん古事記』こうの史代著
三冊続けて読もうと思っています。
あとは児童書の名作で未読のものをたくさん読みたいです。
3.今年のベスト(映画・ビデオその他)
次女が幼稚園の間(朝一限定だけど)映画館で観る機会が少しずつ増えてきたのでうれしいです。
偶然だけど、どちらも過去の日本人を描いた映画。
私も頑張ろうと力をもらえた作品です。