はぴの本棚

2003年からの読書日記

おっぱいとごはん (春秋暮らしのライブラリー)作者: 竹中恭子,堀内勁出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2006/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 21回この商品を含むブログ (7件) を見る

次女がもうすぐ生後半年を迎えるので母乳育児と離乳食について書いてあるこの本を読んでみました。

著者は「よこはま母乳110番」というボランティア団体で相談員をされている方。
ごく普通の母親だった著者が相談員をすることになったのは自身が乳腺炎や子どものアレルギーで苦しんだ経験からでした。
その後「よこはま自然育児の会」という育児サークルで先輩ママから多くのことを学び、そこでの経験をきっかけにして電話相談を立ち上げたそうです。

母親の生の声が詰まった本なので共感できるところがたくさんありました。


仕事に復帰する人は断乳しなければいけないと漠然と思っていた私。
「母乳育児はやめるよりも続けたほうがむしろ楽」という体験談は目からウロコでした。
冷凍母乳についてや変則授乳の方法、赤ちゃんと離れている間の乳房ケアの仕方など働きながら母乳育児をするコツが詳しく書かれていて参考になります。


離乳食を始める時期についても母乳の子、ミルクの子で書かれていて参考になるし、月齢で決めなくてもいいこと、全然焦らなくていいんだと分かりました。

本に書かれていた具体的な離乳食開始時期のめやすです。

1.食への欲求がある
2.おすわりして、手を口にもっていける
3.口の中が発達している
4.消化力がある
5. 運動機能が発達しはじめている


>母乳っ子は腸管が整う12ヶ月(1歳)くらいまでは、なるべく母乳のみの食生活を心がける

>ミルクっ子はめやすが生後6ヶ月過ぎ(上手にごっくんできるようになる時期)

とずいぶん時期が違っています。

離乳食講座や検診で教わることとは全く違うんですね・・・

赤ちゃんは胃が小さいので母乳、ミルクの子どちらも1日5回食(3回食と間食2回)を心がけるというのもなるほどと思いました。

また「4〜6ヶ月の赤ちゃんに離乳食を与えると、必然的に食物の丸呑みと口呼吸のきっかけをつくる」という説にはちょっとびっくり。
飲み込んだ=食べた!と喜んでるだけではいけないんですね。

口をしっかり動かして噛んでいるか、丸呑みをしていないかちゃんと見分けて進めていきたいです。

母乳育児や離乳食をきっかけに自分自身の食を見直すいいきっかけにもなると思いました。


この本に共通するのは離乳食の時期、卒乳の時期など本当に人それぞれだということ。

頭では分かっていても色々な情報に流されてしまいそうになる現代。

でも、我が子のことを一番分かっているのは親なんですもんね。
もっと自信を持つこと、子どもをよく観察しておくことが大事なんでしょうね。

この本より前に出た『おっぱいとだっこ』も読んでみたいです。