はぴの本棚

2003年からの読書日記

yom yom (ヨムヨム) 2008年 03月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/02/27メディア: 雑誌購入: 13人 クリック: 179回この商品を含むブログ (129件) を見る

つい買っては安心して積んでしまうこの雑誌(笑)
もうすぐ最新号が出るのでやっと読みました。

今回の特集は「ファンタジー小説の愉しみ」
ファンタジー大好きなのでまさにツボ!
読み切りだけど、小野不由美さんの十二国記が久々に読めたのはうれしかったです。
これだけで評価を星4つにしてもいいくらい。
ずーっと待ってるので早く新刊が出て欲しい・・・

畠中恵さんの「しゃばけ」シリーズの短編もよかったです。

上橋菜穂子さんやフィリップ・プルマンさんのインタビューも読み応えがありました。
荻原規子さんおすすめのファンタジーも要チェック。
未読なものばかりだったので機会を見つけて少しずつ読んでいきたいです。


小説はどれもよかったのですが、初めて読んだ栗田有起さんの「森林くんの奇跡」が印象に残りました。
同じく初めての森見登美彦さんの小説も興味を持つきっかけになりました。
最初は読みにくかったんですが、独特の雰囲気がなんとも魅力的。



そんな中で一番の収穫はイーユン・リーさんの「獄」でした。
代理母を扱った作品なのですが、読み始めてすぐにぐいぐい惹き込まれてしまいました。
続きが気になる緊迫感のある結末なのもあるんだろうけど、強烈な印象が残りました。
2008年のO・ヘンリー賞受賞作です。
著者は1972年北京生まれ、英語圏で話題の新進作家だそう。
新潮クレストブックスから出ている処女短編集『千年の祈り』はぜひ読んでみたいと思いました。

苦手意識は薄れてきたもののまだまだ手に取る機会が少ない翻訳小説。
少しずつ好きな作家さんが増えてきてうれしく思います。