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2003年からの読書日記

ジーキル博士とハイド氏 (新潮文庫)作者: スティーヴンソン,Robert Louis Stevenson,田中西二郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1967/03/02メディア: ペーパーバック購入: 4人 クリック: 12回この商品を含むブログ (62件) を見る

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名作と呼ばれる有名な作品がずっと気になっている私。
なんとか月に1冊以上は読みたいと目標にしているのですが、なかなか・・・
これは以前テレビで紹介されていて気になったので読んでみました。

もっと堅苦しい話かと思っていたら意外に読みやすくて、びっくり。
途中からはすごく面白くなってきて、真相に迫る最後の独白の部分まで夢中で読みました。

立派な体格で皆から尊敬される紳士ジーキルと殺人を犯してしまうほど邪悪な性格の小男ハイド、まさに善と悪の象徴といった感じです。
彼らは全く正反対なんですが薬を飲んだ同一人物。
二重人格の話とは分かっていたんですが、薬のせいで顔かたちから姿まで変わってしまうなんてびっくりでした。
でも筆跡だけは変える事ができなかった・・・

そんな薬があったら私も試しに飲んでみたいかも。
危険を冒すのは怖いけれど別の自分に出会ってみたいという気はします。
やっぱりジーキル博士みたいに誘惑に負けてしまうのかな?

自分の中にある善い面と悪い面、明と暗、光と闇。
どう言い換えてもいいんだけど人間、色々な面があると思います。
誰でもあるし、私もそう。
多くの人々がそういう部分とうまく折り合いをつけながら生きていってると思います。
でもジーキル博士は自分の悪の部分がどうしても許せなかったんでしょうね。
受け入れることができなかったから、こういう悲劇になったんだと思いますが、
最後までハイドを「わたし」ではなく「かれ」と呼んでいるのが切ない気がしました。

そして著者は『宝島』を書いた方だったのも初めて知りました。
こちらも子どもの頃読んだ記憶がかすかにあるくらいなのでいつかまた読みたいと思います。

最近ますます読みたい本が増えるばかり。
名作読書もうまく取り入れていきたいです。

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チピー > トントンさん、『ジーキル博士とハイド氏』、とても読みたく思っています。
「筆跡だけは変える事ができなかった」 そういうことだったんですね、知らなかった・・。切なくなりそうです。「受け入れることができなかったから、こういう悲劇になったんだと」 そうですね。ジーキル博士の哀しさ、ぜひいつか読みたいです。
『宝島』は読みましたが、私がよかったと思っている以上に、文学史上、スティーヴンソンってすごい人みたいでした。子どものための詩も書いていたり。ほんとに読みたい本、増えるばかりですね。 (2006/11/03 17:53)
ペミカン > トントンさんこんにちは。「二重人格」の代名詞としか認識していなかった本、私も去年読みました。姿まで変わってしまうことに驚いたけど、人間の裏表ってそういう風に表現した方が正確なのかな?とも思いました。哀しいですよね・・。世界名作って時々読むと味・感触の違いがわかりますよね〜。 (2006/11/04 09:38)
ケイ > こんにちは〜古典はねぇ、落ち着いてよみたいと思うとなかなか時間がとれませよね。読みたい本が増えるというのも、
私もよく分かります。。焦らず、マイペースで!と自分に
言い聞かせています。。ふふ☆この本、そういう内面があったのですね。これも有名すぎて読まない本の一冊だわ。。
私も読みたいリストを思い浮かべながら、これも入れておこう。。よい本教えてくださってありがとう。。またね♪ (2006/11/04 16:08)
トントン > チピーさん、おはようございます♪私もあらすじくらいはなんとなく知っていたつもりでしたが、読むと新たに発見することが色々あってよかったと思いました。読む前は怪奇小説のイメージも少しあったんですが、博士の哀しさの方が印象に残りました。あとがきでちらりと著者の紹介がありましたが、すごい人みたいですね。チピーさんは『宝島』を読まれてるんですね!こちらも面白そう。私もいつか楽しみに読みたいと思います。
>ぺミカンさん、おはようございます♪去年読まれたんですね!そうそう姿まで変わってしまうのには驚いたんですが、「そういう風に表現した方が正確なのかな?」というぺミカンさんの言葉になるほどと思いました。名作読書いいですよね!年月を経て残っているだけあってやっぱり面白いです。
>ケイさん、おはようございます♪そうなんです!落ち着いてじっくり読まないと頭に入らないのでなかなか古典に手が伸びないんですが、読むと面白いですね。有名すぎて読まない本ってまだまだたくさんあるので楽しみです。「焦らず、マイペースで!」本当にそう!私もケイさんの日記でたくさん読みたい本が増えてます。いつもありがとうございます♪ (2006/11/06 07:12)
菜花 > トントンさん、おはようございます♪『ジーキル博士とハイド氏』は児童向けの本を読んだことがあるのですが、少しこわかった記憶があります。大人になってから読むときっと感じ方が違うと思うので、今度また読んでみたいナと思います。名作読書、いいですね〜読書の秋にぴったり♪ (2006/11/06 09:56)
トントン > 菜花さんは児童向けのを読まれたことがあるんですね。子どもにはたしかに怖いかも・・・今読むとまた印象が違うと思いますよ!いつかぜひ♪ (2006/11/07 22:38)