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2003年からの読書日記

夢をかなえる人の手帳術作者: 藤沢優月出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2003/03/31メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (41件) を見る

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母がコンビニでふと見つけて買ったこの本。
母と私は読む本も結構重なっていて好みも合うので時々貸し借りしています。
なかなかいいわよとすすめられ読んでみました。

手帳は毎年買うんだけれど、使いこなせていない私。
最初気合を入れて書いていてもだんだん書かなくなり、最後の方は白紙に・・・というのが多いです。
この本を活用して、来年の手帳は最後まで使いこなしたいと思っています。

この藤沢さんは1972年生まれ、私とそんなに変わらないです。
大学時代に秘書をしていた経験からスケジューリングに興味を持ち、心理の勉強もしてきたそうです。

この本は「上手に時間を使うため」ではなく「自分らしく生きるため」の手帳術が書かれています。
すごく簡単にまとめてしまうなら、「手帳を使いこなし、うまくスケジュール管理することで自分の時間と心を見つめて生きていこう」ということになるのかなと思います。

章のタイトルを抜粋してみます。
1 自分のリズムで時間を生きよう
2 夢や目標をはっきりさせよう
3 旬間表を使ってみよう
4 月リストを使ってみよう
5 毎日リストを使ってみよう
6 灯台の時間を持とう
7 グレー時間を減らしてみよう
8 TO DO リストを使いこなそう

参考になったのは、手帳は時間軸のついたものがおすすめという部分。
その理由は二つあり、「一日に使える時間には限度があるという、あたりまえのことを理解するため」と時間軸は「時間の「幅」をしっかり捉えているから」と述べています。

箇条書きのメモばかりだと具体的にイメージが掴めないし、たしかに時間の幅も分からない・・・
パッと見た瞬間に予定がイメージできることはとても大事なことだと理解できました。

あと灯台の時間(ちょっと立ち止まり、予定を高いところから見る時間)の大切さもよく分かりました。
自分のために二番目、三番目でなく一番に灯台の時間を空けておくこと・・・
忙しいとつい自分のことは後回しになって時間も消えてしまいがち。
スケジュールに灯台の時間を意識的に組み込んで確保しておかないと、なかなか取れないというのは、うなずいてしまいました。

著者がエンデの『モモ』を何度も例に取り上げているのもうれしかったです。


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やりさん > 私も、手帳は毎年買うけれど使いこなせない派です。料理のレシピを書きなぐってあったりします・・・時間を上手に使うためではなく、「自分らしく生きるため」のツールだという発想がいいですね!見かけたら読んでみたいです。自分の時間を見直すという作業は、自堕落な生活をしている私にとってはちょっと恐ろしい事ではありますが・・・ (2005/09/26 14:54)
トントン > やりさんも使いこなせない派だったんですか!お仲間がいてちょっとほっとしちゃいました。心と時間の使い方は関連しているという話も興味深かったですよ。けっこうサラッと読めるので見かけたらぜひ読んでみてくださいね♪ (2005/09/26 22:15)
北原杏子 > 私も同じです。手帳・・・スケジュール部分はいつも白紙がほとんどです。メモ書き部分は読みたい本・欲しい本リストになってますし。この本はとってもおもしろい発想ですね。私も見かけたら読んでみようかな。 (2005/09/26 23:52)
トントン > まあ、北原杏子さんもお仲間ですね(笑)読みたい本・欲しい本リストも増えるいっぽうなのでよく分かります。手帳って最初は気合が入るのになぜか途中から白紙になっちゃうんですよね・・・これは読みやすいので杏子さんもよかったらぜひ♪ (2005/09/27 22:12)
ケイ > こんにちは〜専業主婦の私は、時間の使い方がルーズだなあと反省しています。手帳も予定のみになってしまいがちだし。。灯台の時間、、確かにそうですよね。うーん、ぐれー時間多そうだわ..モモが取り上げられているんですね。なんとなくしっくりくるわ。。
時間って、ゆとりとつながるんですねぇ。きっと。昨日、長女とお茶して。。ちょっと楽しかったです。そんな時間もいいね。よさそうな本だなあ。トントンさんのお母様も本選び上手。トントンさん、またね。 (2005/09/29 12:17)
トントン > ケイさん、こんばんは。ところどころに『モモ』の引用が出てきてとても興味深かったんですよ。以前読んだのは中学生の頃だったから今再読してどう感じるか気になるところです。時間と心の関係も書かれてあってなるほどと思いました。ケイさん、娘さんとお茶の時間!いいですね♪こういうのがまさに灯台の時間ですよね。私も娘が成長したら一緒にお茶するのが夢です^^ (2005/09/30 21:38)
ちゃこたろ > トントンさん、こんばんは。手帳、使いこなせないですね。月間カレンダーに試写会、料理教室の予定だけはかろうじてきたない字で書き込みますが。。時間は限られてますものね。ずっと起きたまま生きてるわけにもいかないし。わたしほっとかれると半日は平気で同じ作業をずっとしてることが(笑)スクラップブック作りとかその最たるもの。今、試してみたいのは30分タイマー作戦。30分刻みで次々に違う行動をするというもの。ピピっとタイマーが鳴ったら強制的に別のことに移るって作戦(笑) (2005/11/15 00:50)
トントン > ちゃこたろさん、こんばんは。手帳私も使いこなせるようになりたいんですがなかなか・・・でも時間軸があるのはいいなと思いましたよ。スクラップブック作りいいですよね!私、切り抜きばかりたまっていってるんです(笑)30分タイマー作戦って面白そうだけど、熱中している時だと辛いですね・・・試してみたらぜひ教えてくださいね! (2005/11/15 21:37)


[★★★][児童書・YA][海外の作家(その他)]

ハリスおばさんパリへ行く (fukkan.com)

ハリスおばさんパリへ行く (fukkan.com)

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向井元子さんの本で紹介されていてぜひ読みたいと思っていました。
復刊されたということは絶版だったのでしょうか?
著者の作品は『ジェニィ』を読みましたが、また違う感じで面白かったです。

「りんごのような赤いほっぺたに、しらがのまじったかみ、いたずらっぽいいきいきとした小さな目の、ほっそりした小がらなおばさん」がハリスおばさんです。
おばさんはイギリスの掃除おばさんで、長年こつこつと頑張って仕事をしてきました。

ある時、お得意さんの家で美しいディオールのドレスを見て、自分もぜひ手に入れたいと思ってしまったから大変!
おばさんにとっては、何年も必死で働いて手に入るかどうかの値段なのですが、おばさんの努力と幸運も重なってパリのディオールの店まで出かけます。
すぐ夢が叶うかと思うとそこでも一騒動あり・・・
果たしてディオールのドレスを手に入れることはできるのか?

おばさんがとってもチャーミングでかわいいです。
周りをどんどん巻き込んでいくのですが、知らず知らずのうちにその魅力で人をひきつけてしまいます。
力を貸してあげたい、協力してあげたいと思うような何か持っている女性です。

おばさんには素敵なところがたくさんあります。
美しいものを愛する気持ち、こつこつ働いて積み上げてきた人生の重み、勇気と努力、決断力・・・そんなものが色々詰め込まれていました。
夢は強く望めば叶うんじゃないかなと思えるような物語でした。

シリーズは『ニューヨークへ行く』『国会へ行く』と続くそうです。

内容はすごく楽しめたのですが、簡単な誤字が多くてがっかり。
おばさん→おはさん に何度も間違っていたり、他にもすぐ見て分かる誤字がいくつもありました。
面白かったのでそれだけが残念です。

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北原杏子 > そういえば、この本、むかし文庫で何冊かシリーズが出ているのを見たことあります。いまは復刊されたのですね。(しかし1800円とは高い!)でも何だか楽しそうですね。 (2005/09/26 23:44)
青子 > トントンさん、こんばんは。以前に友人に文庫本を借りて読んだことがあります。絶版だったんですか? かわいらしいおばさんですね。確か気前のよさにビックリしました。ケチな私は貸してあげるだけでいいんじゃないの〜と思いました。(^_^;) (2005/09/27 00:14)
ときわ姫 > 私も昔読んだ事があります。ディオールのドレスを手に入れるって、結構大変なんだなと思いました。お金だけじゃなくてね。 (2005/09/27 09:53)
ぱせり > 是非読んでみたいです。チャーミングで元気なオバサン、大好きです。おもしろそうです。
文庫もあったんですねー。今もあればいいのに。1800円もするんだー。しかも、誤字。残念ですよね。歩きながら、つんつんとつま先が引っかかる感じかなあ。 (2005/09/27 11:26)
ケイ > こんにちは〜なんだかすてきな本ですね。。ストーリーがおもしろうそう!本の誤字、最近私もある絵本にみつけてがっかりでした。
文字数少ないのにな〜と。図書館に返すとき、チェックしてもらいたくて、メモに書いたけど見てもらえたかなあ?トントンさんも誤字気になるんですね〜よかった。。気になりますよねぇ。好きな本だと特に。。復刊された本、私も気をつけておかなきゃ。。 (2005/09/27 14:14)
トントン > たくさんのレスありがとうございます!
北原杏子さん、以前は文庫で出てたんですね。知らなかったです。本に復刊ドットコムの宣伝がのっていたのでたぶん復刊だと思うのですが、たしかに1800円は高いと思います。私は図書館で借りて読みました。北原杏子さんの地域の図書館にも入ってるといいですね!
青子さん、こんばんは。青子さんも文庫で読まれたんですね。そうそうおばさんはすごく気前がいいんですよね。色んな困難にも負けない強さももっていて、たくましいなと思いながら読みました。
ときわ姫さんも読んだ事があるんですね!かなり人気のある作品だったのでしょうか?ドレスを手に入れるまでもだけど、それからの方が大変でしたよね。
ぱせりさん、元気なおばさんのパワーで読んでいてとても楽しかったですよ♪この分量で1800円はやっぱり高いなと思います。復刊だから高いのかな?誤字本当に残念です。>歩きながら、つんつんとつま先が引っかかる感じ〜まさにそうです!
ケイさん、おばさんが主人公なのがまず面白いし、ドレスを手に入れるまでの苦労がいいんですよ。周りの人をいつの間にか幸せにしている人柄もとても好感が持てました。ケイさんも機会があれば読んでみてくださいね。誤字・・・けっこう気になる方かも。以前校正の勉強をしていたことがあってそのせいだとは思うんですが。私も返す時メモを書いておこうかな。絵本だと字の量も少ないから特に気になりますよね。 (2005/09/27 22:25)
ちゃこたろ > トントンさん、こんばんは。私も昔この本を読んでハリスおばさんと一緒になって喜んだり、悲しんだりしたなぁと思い出しました。ディオールなんてブランドを知ったのはこの本がきっかけだったです。私のなかの三大おばさんは。。ハリスおばさん、スプーンおばさん、そしてかぎばあさんです(←厳密にはこれはおばさんじゃないかもだけど)。あれ?ポール・ギャリコって「雪のひとひら」の人?その人がハリスおばさんシリーズの作者だったとは!!驚き。 (2005/10/08 00:54)
トントン > ちゃこたろさんも以前読まれてたんですね。三大おばさん、いいなあ。かぎばあさん、懐かしい。私も小さい頃読みました!そうなんです、「雪のひとひら」や「ジェニイ」の人ですよ♪ (2005/10/10 16:31)
ぱせり > トントンさん、読みましたよ。おばさん、すてきですよね。ほんとチャーミングでかわいい。トントンさんが挙げられたおばさんの素敵なところ、ひとつひとつにうんうんと頷いてしまいました。素直なお話で、素直に感動して、こんな本を子供のときに読みたかったな、と思いました。 (2005/11/09 08:36)
トントン > ぱせりさん、こちらにもありがとうございます♪すごく素直に楽しめるお話でしたね!この本、私も子どもの時読みたかったなあと思います。ブッキングで復刊されてまた読むことができたのもうれしかったですね^^
(2005/11/09 17:02)