はぴの本棚

2003年からの読書日記

神様がくれた指作者: 佐藤多佳子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2000/09メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (19件) を見る

(118)
しゃべれどもしゃべれども』がすごく好きだったので期待して読みました。
雰囲気は全然違う話だったけれど面白く読めました。

主人公は出所したばかりのスリ辻牧夫。
牧夫はおかあちゃんと帰る途中、目の前でおかあちゃんの財布を若者グループのスリに盗まれます。
犯人を追いかけてこらしめようとしますが、逆に怪我をしてしまいます。

苦しんでいる辻を助けてくれたのがもう一人の主人公、占い師の昼間薫。
男性なんですが、マルチェラという名前を持ち、化粧をして占いをします。
薫の下宿先に転がり込むことになり共同生活が始まりますが・・・

スリと占い師の奇妙なコンビが面白い組み合わせでなかなか楽しく読めました。
占いに興味があるのでタロットカードについてもっと詳しく知りたいと思いました。

二人や周りの皆が途中からどんどん事件に巻き込まれていき、最後までハラハラさせられるストーリー。
2段組でけっこう長い小説だったけど退屈することなく読めました。


                                                                                                                                                              • -

さくら > すごく読みたいんです〜これ。でもなかなか買えずに・・。文庫出るのってまだまだ先でしょうね〜 (2004/06/24 18:33)
EKKO > 「しゃべれどもしゃべれども」「黄色い目の魚」がとても良かったので、この本読みたいと思って図書館で手にとるのですが、長いので少し躊躇してしまいます。トントンさんの評価高いですね〜。挑戦してみようかな。 (2004/06/25 00:19)
すもも > 佐藤多佳子さんの作品はどれもやさしくて、温かな感じがします。とくにこの本はテンポが速く、読みやすかったです。デビュー作の『サマータイム』も好きな本のひとつです。 (2004/06/25 09:13)
トントン > さくらさん、私はとても面白かったですよ。文庫はまだ先かもしれないですがぜひ読んでみてくださいね!
EKKOさん、この本はまた違った印象ですがぐいぐい惹き込まれてとても楽しめました。あまり長さを感じなかったですよ〜。ぜひ挑戦してみてくださいね。
すももさん、どの作品を読んでも佐藤さんのやさしい視線を感じますね。「サマータイム」未読なのでぜひ読みたいです。 (2004/06/25 17:54)
北原杏子 > 私もこの話はとても面白く読めました。ちょっと長めだけど、テンポよく読めましたよ。私も図書館で借りたので、文庫になったらぜひ買いたいです。 (2004/06/28 00:27)
トントン > 北原杏子さん、長かったけどどんどんページをめくるのが止まらなくなってしまいました。文庫化楽しみですね♪ (2004/06/29 10:36)