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2003年からの読書日記

黄色い目の魚作者: 佐藤多佳子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/10メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (72件) を見る

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本プロで話題になった『しゃべれどもしゃべれども』がとてもよかったので、他の作品も読んでみたいと思ってました。
これは『しゃべれども〜』とは全く違う感じだけれど、さわやかで好きな小説になりました。
でも高校生の時に読みたかったです。

主人公二人の不器用な恋愛が切なくて、もどかしくてなんともいえずよかったです。
絵を通して結びついていく過程が素敵でうらやましくもありました。
恋愛だけでなく家族や友達とのかかわり方の難しさの描き方もわかる、わかるという気持ちで読みました。
ささいな事で気持ちがすれ違ったり、悩みすぎてうまくいかない感じなど、大人になると忘れてしまうようなことも高校生くらいの時は大問題だったなあと自分の頃と重ねて懐かしく思い出しました。
表紙もとっても私好みでした!
佐藤さんの作品をもっと読みたくなりました。


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ココ > とても好きなお話です。高校生の不器用さと繊細さみたいなものがよく描けていたと思います。私も高校生のときに読んでみたかったかも。「神様がくれた指」はスリの話でちょっと変わった雰囲気ですがおもしろいですよ〜。 (2004/01/18 11:40)
EKKO > 私も「しゃべれども〜」が良かったのでこの本も読みました。とても良かったです。主人公はもちろん、すべての登場人物がとても魅力的でした。高校生のときに読んだらどういう感想になってたでしょうね。 (2004/01/18 22:20)
トントン > ココさん、「私の10代の頃はどうだったかな・・・」と思いながら読みました!「神様のくれた指」も面白そうですね。探してみたいと思います。
EKKOさん、周りの人物も素敵でしたね。中でも似鳥ちゃんが不思議な雰囲気で印象に残っています。 (2004/01/19 20:20)
エリコ > 書き込み、ありがとうございました♪
わたしはいま27歳ですが、高校生のときだったら、似鳥ちゃんの行動がわからなくて、みのりと同じ混乱した感情しか持てなかった気がします。
いまでもみのりの立場だったら受け入れられないかもしれないけど、
一瞬でも身体をあたためてもらえることの虚しさやありがたさを知る年齢になって思うには、
16歳が主人公ではあるけれど、やっぱり帯にあるように
「16歳だったすべての人」への本であって、16歳への本ではないのだな、ということです。
16歳なら16歳で、いまのわたしとは違うところで共感するのかもしれませんが…。 (2004/05/26 00:06)
トントン > エリコさん、私は28歳ですが(近いですね)やっぱり今読んで分かるってことがあるなあと思いました。でも16歳に読んでたらどんな感想を持ったのか興味はありますね。 (2004/05/26 19:34)